井村雅代コーチがデュエット22年ぶり金の安永、比嘉組に愛のムチ「下手くそ。勘違いするとえらい目に」

[ 2023年7月17日 12:35 ]

水泳世界選手権第4日 ( 2023年7月17日    福岡 )

デュエットTR決勝 演技する安永真白(左)、比嘉もえ組
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 アーティスティックスイミング(AS)の女子ソロフリールーティン(FR)予選で、乾友紀子(32=井村ク)が253・1583点の首位通過で19日の決勝に進んだ。演技終了後に井村雅代コーチ(72)が取材に対応。16日のデュエット・テクニカルルーティン(TR)で日本勢22年ぶりの金メダルを獲得した安永真白(24)、比嘉もえ組(15=ともに井村ク)に言及し「勝負には勝ったんだと思う。でも演技としては私は評価しない。前半はいいけど、あとは全然だと思った。コーチも含めて彼女たちが勘違いしたら来年(のパリ五輪で)えらい目に遭うと思う」と厳しい評価を下した。

 東京五輪後はチームのヘッドコーチを退任して乾の専属コーチを務める。安永、比嘉組を直接担当していないが、24年パリ五輪での活躍を期待しているからこそ、あえて厳しい言葉を並べた形だ。日本のデュエットで01年福岡大会を制した立花美哉、武田美保組は教え子だが「22年ぶりと言うけど(安永、比嘉組とは)格が違うわ、と思っています」を言い切った。

 今季からルールが大幅改正され、一つのミスが結果を大きく左右するシステムとなった。事前提出した技の成功が認めらずに最低評価となるベースマークが一つでもあると致命的になる。井村コーチ高難易度の技を正確にこなすことだけに意識が向き、表現力や動きの切れがおろそかにされる傾向も危惧。「昨日の(デュエットTR決勝の)演技はあの子たち(安永、比嘉組)だけじゃなく皆下手くそ。世界選手権の表彰台に乗るに値しないぐらい下手くそ。がっかりしました」と語った。

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