若元春が霧島に3勝7敗「やっぱり強いな」新大関の実力を痛感 合宿残り2日「少しでも勉強できれば」

[ 2023年6月17日 16:54 ]

新大関・霧島(左)と三番稽古を行った若元春(撮影・前川 晋作)
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 長野県下諏訪町で合宿を行っている大相撲の荒汐部屋が17日、同町の下諏訪南小学校の土俵で稽古を行った。

 関脇・若元春(29=荒汐部屋)は、新大関・霧島(27=陸奥部屋)と10番取って3勝7敗。夏場所後初めてとなる関取衆との実戦稽古で、新大関を相手に得意の左四つからの攻めも見せた。それでも、16日に3週間ぶりに稽古再開したばかりの霧島に負け越し「大関もしばらく期間が空いていたので万全じゃなかったと思うけど、やっぱり強いなと、やっぱり力あるな」と実力差を痛感していた。

 若元春自身も、場所休み後は出稽古には行かず部屋の幕下以下の力士を相手に調整を進めてきた。久しぶりに格上相手に肌を合わせ「(状態は)悪くない。体も動いているけど根本的に地力が足りてない」と現状を分析。19日まで霧島も稽古に参加するため「大関と稽古できる中で少しでも勉強できれば」とさらなる精進を誓った。

 名古屋場所(7月9日初日、愛知・ドルフィンズアリーナ)では大関獲り挑む。昨年初場所の新入幕以来、1度だけ負け越したのが昨年の名古屋場所だった。それでも「あの場所があったからこそ今の力に変えられているので、逆に良いイメージ」という。大関昇進目安の3場所合計33勝に到達するには12勝が必要となるが「ここまできたら星数じゃない。自分がどういう相撲を取りたいか、応援してくれている人にどういう相撲を見せたいか」と内容重視の考えを示した。

 下諏訪町での合宿は18年、19年のそれぞれ6月に行われており、コロナ禍を経て4年ぶりに復活。4年前は幕下だったため「関脇になって帰ってこられてうれしく思いますし、関取になる前から応援してくださった皆さんに少しでも恩を返せたかな」と感慨深げだった。「毎日いろいろな方に歓迎していただいて、朝もしっかり稽古できて充実しているかなと思います」。今月10日から始まった合宿は19日まで行われる。

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