“令和の怪物”落合が初黒星  68場所かけて昇進の苦労人にはたき込みで…「足が出なかった」

[ 2023年3月14日 04:45 ]

大相撲春場所2日目 ( 2023年3月13日    エディオンアリーナ大阪 )

玉正鳳(左)のはたき込まれ、プロ初黒星の落合(撮影・成瀬  徹)
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 史上最速となる所要1場所で関取に昇進した“令和の怪物”落合が、所要68場所で関取昇進を果たした玉正鳳との新十両対決に敗れ、デビュー2場所目にして“プロ初黒星”を喫した。

 負け知らずだった怪物に、ついに土がついた。デビュー以来の連勝を「8」で止めたのは、同じ新十両でモンゴル出身の玉正鳳。史上最速の所要1場所で昇進した落合に対し、外国出身力士史上2位のスロー記録となる68場所をかけて昇進した30歳の苦労人が存在感を示した。

 立ち合いのもろ手突きから左へ回り込まれてはたかれると、落合が前にのめってバッタリ。「はたきについていこうという意識はあったけど足が出なかった」と反省の言葉が飛び出した。それでもプロの世界で初めて味わう黒星に「ただ負けただけ」と淡々。大きなショックを受けた様子はなく「切り替えて頑張ります」とすぐに前を向いた。

 実は“怪物”の2日目は鬼門だった。落合と同じくデビュー以来無敗のまま十両に昇進し「平成の怪物」と呼ばれた雅山(現二子山親方)も新十両場所の2日目に初黒星を喫している。くしくも同じタイミングで洗礼を浴びる結果となった。

 一方で、玉正鳳は「(相手を)研究した。狙っていたものが出せた」と、してやったり。同時昇進ながら、落合だけすでにグッズが作られ、早くも売り切れるなど、注目度には大きな差がある。それでも「何も意識していない。同じ(立場)なので」と意に介さず。新十両まで11年半かけたように、この日もマイペースを貫いた。

 11歳差の好対照な2人。どちらが先に幕内へ上がるか、次の出世争いも注目だ。

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2023年3月14日のニュース