「大関・正代」“最後”のアナウンスに温かい拍手 1場所での復帰願うファンの思い 冬巡業四日市場所

[ 2022年12月14日 19:55 ]

貴景勝(右)と大関同士の取組を行った正代(撮影・前川 晋作)
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 大相撲冬巡業が14日、三重県四日市市の四日市市総合体育館で行われた。

 カド番で迎えた九州場所で負け越し、初場所(来年1月8日初日、東京・両国国技館)での関脇陥落が決まっている正代(31=時津風部屋)はこの日、幕内の結びの一番に登場した。26日の番付発表を持って「関脇・正代」となるため、大関としてファンの前で相撲を取るのはこの日が最後。「西方、大関・正代」とアナウンスされると自然と温かい拍手が湧き起こった。それは、正代に「大関」でいてほしいと願うファンからの激励のようにも聞こえた。取組でも、大関・貴景勝(26=常盤山部屋)を上手投げで下して大きな拍手を浴びた。

 4日には地元・熊本で行われた巡業に参加し「厳しい声もあるけど、真摯に受け止めて来場所に向けて頑張っていく糧になった。声が元気につながる」と英気を養っていた。初場所で10勝以上を挙げれば1場所で大関復帰となる。重圧を乗り越えてカド番を脱出した今年の春場所や名古屋場所のような本来の相撲が取れれば、またすぐに大関の地位を取り戻せるはずだ。

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2022年12月14日のニュース