若林 パット制し首位スタート 来季前半戦出場資格獲得へ好発進

[ 2022年11月30日 04:38 ]

女子ゴルフツアー 最終予選会 第1日 ( 2022年11月29日    岡山県 JFE瀬戸内海GC=6442ヤード、パー72 )

初日64で単独首位に立った若林舞衣子
Photo By スポニチ

 来季国内女子ゴルフツアー前半戦の出場権を懸けて行われ、若林舞衣子(34=ヨネックス)が64で回り単独トップの好スタートを切った。パットが好調でボギーなしの8バーディーを量産した。1打差の2位に浜崎未来(22=TSKグループ)が続いている。

 母は強しといったところか。今季、32試合中17試合で予選落ちを喫し、メルセデス・ランキング88位で賞金シードを喪失した若林が最高の滑り出しを見せた。

 「今日はとても良いゴルフができました。パットが決まってくれたので乗っていけたのかなと思います」。4日間で35位前後が来季の前半戦の出場資格を得られる目安だが、初日に大きな貯金をつくることができた。

 今季はパットの不振に悩まされた。「前半戦からずっと決まってくれなくて、アプローチとパットでゴルフをするタイプなのでゴルフにならなかった」と振り返る。それが一転してこの日はグリーン上で輝きを放った。インから出て11番で5メートル、14番で6メートルのバーディーパットを決めるなど圧巻の64で回った。

 「今までは真っすぐ打つことばかり考えていたのですが、パターをブレード(棒)型に替えて原点に戻ることにしました。真っすぐ打つことを忘れてイメージ通りに打つようにしたのが良かったです」。18年に産休を取り昨季から職場復帰して4年ぶりのツアーVを飾った。励みになっているのが長男・龍之介くん(3)の存在だ。「“ママお仕事頑張って”と言ってる動画がパパから送られてきて、ずっと見ていました」と母親の表情をのぞかせる。「最近スナッグゴルフを始めてゴルフらしきことが分かってきたようです」という龍之介くんのためにも、母はここで立ち止まるわけにはいかない。

 ◆若林 舞衣子(わかばやし・まいこ)1988年(昭63)6月9日生まれ、新潟県加茂市出身の34歳。11歳でゴルフを始める。新潟・開志学園高を経て07年7月にプロテストに合格し、08年からツアー本格参戦。同年SANKYOレディースで初優勝。昨年のGMO&サマンサ・カップなどツアー通算4勝。師匠は岡本綾子。1メートル65、60キロ。家族は夫と長男。

 《奥山家いとこ同時出場 友梨46位 純菜84位》珍しいいとこ同士のプロが予選会に同時挑戦。熊本出身のプロ2年目の22歳、奥山友梨は71で46位発進。「疲れているのか今日はショットの切れが悪かったです」。一方の1学年下の奥山純菜も74で84位と大きく出遅れ。「第1打がラフに行くことが多くて、ショットもチャンスにつけることができなかった」と悔しそう。友梨の影響でゴルフを始めたという純菜は「明日は少しでもスコアを伸ばしたい」と巻き返しを誓った。

 《李知姫出遅れ46位》20季連続でシードを守ってきた43歳の李知姫(イチヒ)が予選会から再スタートを切った。今季はメルセデス・ランキング81位でシード落ち。最初は予選会に出るのを迷っていたというが「調子が良かったので、もう一度やってみたいと思うようになった」と参戦した。この日は14番でダブルボギーを叩いたのが響いて71の46位と出遅れた。それでも「気持ちはいつもの試合と同じ」と前向きに話した。

続きを表示

2022年11月30日のニュース