“笑わない男”稲垣啓太「落としていい試合は一つもない」　今秋初先発＆連敗ストップへ覚悟示す

前日練習で汗を流した稲垣啓太
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　ラグビー日本代表（ジャパンXV）はオーストラリアA代表との強化試合最終戦を翌日に控えた13日、会場の大阪・ヨドコウ桜スタジアムで前日練習を行った。プロップ稲垣啓太（32＝埼玉）は今秋初先発に向け調整。同3連戦はキャップ対象外の非テストマッチで、チーム強化に重点を置くが、“笑わない男”は連敗ストップへ覚悟を口にした。

　「負けていいっていうことは絶対にない。やっぱり、結果にこだわってやりたい。落としていい試合は一つもないと思っている」

　第1、第2戦はともに逆転負けを喫し、今夏のフランスとのテストマッチを含めると4連敗中。稲垣は練習後の取材対応で「自分たちにはやれているようで、実はやれていなかったっていうところがあった」とチームとしての受け止めを語った。

　コンディションの関係で第1、第2戦は登録メンバーから外れていたが、最終戦で先発に戻ってきた。この日は軽快な動きで汗を流し「試合に出られるようになったので結果を出したい」と万全な状態をアピールした。

　今月29日にはテストマッチ・ニュージーランド戦（国立競技場）が控えており、連敗を止めて弾みをつけたい。「自分の役割をどれだけの精度でできるか。勝たないと、応援してくれる人も全然評価してくれない」。稲垣は表情を変えず、チームの思いを代弁するかのように静かに闘志を燃やしていた。