3年ぶりV目指す石川遼は暫定5位発進「持ち球の弾道が出来上がってきた」

[ 2022年8月4日 16:59 ]

<第89回日本プロゴルフ選手権大会初日>10番、ティーショットを放つ石川(撮影・会津 智海)
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 男子ゴルフの今季国内メジャー第2戦、日本プロ選手権(賞金総額1億5000万円、優勝賞金3000万円)は4日、静岡県三島市のグランフィールズCC(7219ヤード、パー71)で開幕し、第1ラウンドを行っている。この試合が今季国内ツアー後半戦のスタートとなる。

 2019年日本シリーズ以来のツアー通算18勝目を目指す石川遼(30=CASIO)は5バーディー、1ボギーの67で回り、首位に2打差の4アンダー、暫定5位でホールアウトした。

 プロ4年目の吉田泰基(24=東広野GC)が6バーディー、ノーボギーの65をマークし、6アンダーで暫定首位に立っている。

 「全体的に自分の持ち球の弾道が出来上がってきた気がします」

 2年前からスイング改造に取り組む石川が手応えを感じた今季ツアー後半戦初戦の第1ラウンド。それを象徴したのが折り返しの1番パー5(560ヤード)だった。

 1Wの軽いドローボールでフェアウエーを捉え、残り170ヤードの第2打を7Iでピン手前3メートルに2オン。イーグルパットは逃したが「300ヤード以上を飛ばして40から50ヤードの幅に高い確率で収めていく」というスイング改造計画の最終着地点が近づいたと感じる一連のショットとなった。

 ドライバーショットの完成度の低かったシーズン前半戦はティーショットを刻む安全策でスコアをつくっていくことが多かったが、この日は10ホールで第1打に1Wを選択。フェアウエーを深いラフで絞ったメジャー仕様のコースセッティングにもかかわらず「攻め方も変わってきました」と攻撃型ゴルフへ転換した。それほど石川の状態は良好ということだ。

 暫定首位を2打差で追う残り3日間。ホールアウト後、石川は「長いですね。当然、優勝を目指していますけどそれは全員が目指しているわけですから」と慎重に言葉を選んでいたが、その表情は明るい。

 第1ラウンドは雷雲接近により午前8時58分から2時間30分競技を中断して午前11時28分に再開。日没までに全員がホールアウトするのは難しい状況になっている。

 

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2022年8月4日のニュース