渋野日向子 原点回帰「心から楽しむ」スマイル再び!4日開幕全英女子オープン

[ 2022年8月4日 03:10 ]

プロアマで笑顔を見せる渋野日向子(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 女子ゴルフ今季最後のメジャー、AIG全英女子オープンは4日に超名門コースのミュアフィールドで開幕する。19年覇者の渋野日向子(23=サントリー)が3日に公式会見に臨み、4日間の調整でショットに手応えをつかんだと宣言。復権のポイントには3年前の初心を思い出しつつ楽しむこと、リンクス特有の風と友達になることを掲げた。

 渋野が栄光の舞台に帰って来た。歴代優勝者として自身のパネルが立ち、専用駐車場も用意される全英はやはり「他の試合とは違う感情」と話す。当時は怖いもの知らずで頂点へ駆け上がった。「あの頃の初心に戻って楽しみたい気持ちはあるけど、きれいには戻れない」と表現した。

 23歳の渋野が3年前を振り返ると「カメラに向かってお菓子食べ過ぎだし、子供だった」と大笑いした。もちろんきれいに戻る必要はないが、復権のヒントはある。当時の「心から楽しむ」を取り戻し、改良を続けるスイング、先月のエビアン選手権から導入したマレット型パターなど、新たな要素を加えていけばいい。

 16年まで女人禁制だった名門リンクスの印象は「むずい」。それでも今週に入りショットの感触は「平均的にはマシかな」と自ら分析した。一方で注意すべきはやはり風。特に打ち下ろしの12番はこの日、1Wで打った第1打が、風向きが逆だった4日前の3Wより飛ばなかったという。「風と友達になること」を肝に銘じた。

 体調不良で途中棄権した全米女子プロ後も出場2戦で予選落ち。それでも、笑顔が増えたのは初心を思い出すからだろう。優勝スコアを聞かれ「LPGAの選手はレベルが違い過ぎるので2桁(アンダー)は行くのでは。私ではない!」と自虐的に話しながらも、笑いを誘う余裕があった。スマイルシンデレラが笑顔を取り戻すのは、やはり「全英」がふさわしい。

続きを表示

2022年8月4日のニュース