NHLのスター選手が苦悩 ロシア出身のオベチキンが複雑な胸中を吐露「ロシアにもウクライナにも友人が」

[ 2022年2月26日 08:23 ]

自身の思いを明らかにしたキャピタルズのオベチキン(AP)
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 北米アイスホッケーリーグ(NHL)を代表するFW(レフトウイング)の1人で、ワシントン・キャピタルズに所属しているロシア・モスクワ出身のアレックス・オベチキン(36)が25日の練習後に会見に応じ、母国ロシアによるウクライナ侵攻について言及。「侵攻を支持するのか?」という質問には「私はロシア人であり自分ではコントールできない」として即答を避けたものの「戦争がすぐに終わり、両国に平和が訪れることを祈っている」と“即時終結”を訴えた。

 オベチキンは2004年のNHLドラフトで全体トップで指名され、年間最優秀選手に送られるハート賞を3回受賞。リーグ王者を決める2018年のスタンレー杯決勝ではキャピタルズの優勝に貢献してMVPにもなった。

 家族はモスクワ在住で、世界各国の批判を集めているプーチン大統領の熱心な支持者としても知られているだけに難しい立場に置かれた形。「支持していることは常にオープンにしてきた。しかし私は政治家ではなくアスリート。ロシアにもウクライナにも友人がいるので私にとってはつらい状況だ」と語ったが、その表情は最後まで雲っていた。

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2022年2月26日のニュース