スノボ男子HP・平野海祝は9位!五輪初出場で攻めの滑り披露、兄・歩夢は金メダル

[ 2022年2月11日 12:05 ]

北京冬季五輪第8日 スノーボード・ハーフパイプ男子決勝 ( 2022年2月11日    雲頂スノーパーク )

平野海祝(ロイター)

 スノーボード男子ハーフパイプ(HP)決勝が11日、北省張家口の雲頂スノーパークで行われ、平野海祝(かいしゅう、19=日大)は、攻めの滑りで9位に入った。兄の歩夢(23=TOKIOインカラミ)は金メダルを獲得した。

 3回のランでベストスコアを争う決勝。海祝は、1本目で高さのある滑りを見せて75・50、2本目は転倒、3本目も転倒したが、果敢に攻めた。

 9日に行われた予選では、1本目74・75点、2本目77・25点で、9位で決勝に駒を進めていた。

 元サーファーの父・英功さんが海好きだったことから、海祝と名付けられた平野家の末っ子。幼少期からスケートボードに励んでいた。スノボに本格的に取り組み始めたのは兄・歩夢が銀メダルを獲得した14年ソチ五輪がきっかけ。昨年8月には兄弟一緒にスイスで雪上合宿を行い、歩夢が「兄弟で上がっていきたい気持ちは特別ある」とした五輪初出場を果たした。

 五輪直前の実戦「Xゲーム」では初出場で完成度の高いトリックを次々に決め3位に食い込んだ。2位の歩夢と国際大会では初の同時表彰台となった。北京五輪日本代表内定会見では「ずっと夢だった舞台なので、たどり着けたことに実感がない」と初々しく語っていた海祝が攻めの滑りを見せた。

 ◇平野 海祝(ひらの・かいしゅう)2002年(平14)10月14日生まれ、新潟県出身の19歳。14年ソチ五輪で次兄の歩夢が銀メダルを獲得したことに刺激を受け、12歳でスノーボードを開始。18年世界ジュニア選手権で3位、20年冬季ユース五輪で2位。今季W杯種目別総合順位は7位。新潟・開志国際高―日大。1メートル65、60キロ。長兄・英樹(えいじゅ)さんとの3兄弟の末っ子。尊敬するアスリートはイチロー。

 ◇スノーボード・男子ハーフパイプ 半円筒状のコースで両側の壁を往復しながらジャンプ、回転などの演技を行い、採点による得点で争う。1度の滑走で5~6回のトリック(技)を行い、6人の審判員が1人100点満点で採点し、最高点と最低点を除いた4人の平均点が得点となる。決勝には、9日に行われた予選の上位12選手が出場。スタート順は予選の成績下位からで、3回の試技のうち最も高い得点を採用して順位を決定する。

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