スノボ男子HP・戸塚優斗が全体6位で決勝進出 平昌五輪の雪辱へ「滑り切ることをまず目標に」

[ 2022年2月9日 15:04 ]

北京五輪第6日・スノーボード・ハーフパイプ男子予選 ( 2022年2月9日    雲頂スキー公園 )

戸塚優斗の演技(AP)
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 スノーボード・ハーフパイプ(HP)男子予選が9日に行われ、昨季世界王者の戸塚優斗(20=ヨネックス)が全体6位で、上位12人による11日の決勝へ進出した。

 25人が参加した予選。1回目に84・50点で全体3位の得点を叩き出し、2回目には「ダブルコーク1440」の連続技に挑み失敗して12・00点に終わったが、楽々と予選を通過した。

 試合後のインタビューで戸塚は「1本目うまく決めれたんですけど、2本目ちょっと引っかかっちゃってお尻打って、お尻痛いです」と苦笑いを浮かべた。
 
 決勝については「自分がやりたいルーティンがあるのでそれもやりたいし、トリプルも決めて優勝出来たら嬉しいです」と意気込み。「トリプルする人も少なくはないので、立って決めて勝てるか、転けたら…みたいな感じですね」と話し、「平昌は滑り切れなくてすごい悔しかったので、今回は滑り切ることをまず目標にして、かつ優勝出来れば嬉しいです」とした。

 昨シーズンはプロ大会の冬季Xゲームで初優勝、W杯は2戦2勝で、世界選手権も初制覇と負けなし。今季は昨年12月のデュー・ツアー1勝にとどまるが、五輪への調整を優先し、Xゲームを回避して、横4回転する間に縦3回転する「トリプルコーク1440」の完成を目指してきた。

 16歳で臨んだ平昌五輪は2回目の試技で高いエアを見せたが、角に落下し、そのまま転倒。倒れこんだまま、しばらく動くことができなくなってしまい、担架で搬送された。3回目の試技は棄権し11位と不完全燃焼だった。「金メダルを獲れば次のステージに行けると思う」と貪欲の姿勢を見せる戸塚。11日の決勝にすべてをぶつける。

 ◇戸塚 優斗(とつか・ゆうと)2001年(平13)9月27日生まれ、横浜市出身の19歳。両親の影響で3歳からスノーボードを始める。小3からハーフパイプに取り組み、16、17年に全日本ジュニア優勝。17年3月の全日本選手権を制し、同9月のW杯で初出場初優勝。18年平昌五輪は11位。17~18年、18~19年W杯種目別総合優勝。昨シーズンは冬季Xゲーム、世界選手権を制覇。1メートル69、63キロ。

 ◇スノーボード・男子ハーフパイプ 半円筒状のコースで両側の壁を往復しながらジャンプ、回転などの演技を行い、採点による得点で争う。1度の滑走で5~6回のトリック(技)を行う。6人の審判員が1人100点満点で採点し、最高点と最低点を除いた4人の平均点が得点となる。予選は2回、決勝は3回ずつ滑り、それぞれ最も高い得点が採用される。予選の上位12人が決勝に進む。決勝のスタート順は、予選の成績下位からとなる。

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2022年2月9日のニュース