沙羅「みんなの人生変えてしまった」ジャンプ混合団体失格から一夜、インスタで悲壮な胸の内つづる

[ 2022年2月9日 05:30 ]

ジャンプ混合団体に出場した高梨(AP)
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 北京冬季五輪のスキー・ジャンプ混合団体でスーツの規定違反で失格となった高梨沙羅(25=クラレ)が8日、自身の公式インスタグラムを更新し、「日本チームを応援して下さっている全ての皆様」と題し、謝罪の言葉をつづった。

 「今回の失格で日本チームみんなのメダルのチャンスを奪ってしまったこと、失望させる結果となってしまった事、誠に申し訳ありません」。さらに、「私の失格のせいでみんなの人生を変えてしまった。謝ってもメダルは返ってくることはなく、責任を取れるとも思っておりませんが、今後の私の競技に関しては考える必要があります。深く反省しております」と、今後の自身の進退についても言及する深刻な内容となっている。

 7日の混合団体では1番手を任され、1回目103メートルの大ジャンプを見せたが、ジャンプ後の抜き打ち検査でスーツの太腿回りのサイズが規定よりも2センチオーバーしているとされ、記録はなしとなった。日本はその後に追い上げ、高梨も別のスーツに着替えた2回目に98・5メートルをマークしたが、4位に終わった。この試合は高梨だけではなく、14年ソチ五輪銀のイラシュコ(オーストリア)、今大会個人銀のアルトハウス(ドイツ)ら失格者が続出する異例の事態となっていた。

 高梨は5日の個人戦で4位となった後も「結果を受け入れているので、もう私の出る幕ではないかもしれないな、という気持ちもあります」と語っていた。

 インスタのコメント欄にはファンから「沙羅は何も悪くない」「どうか、自分を責めないで」「さらちゃんは日本の誇りだよ」など激励のメッセージが相次いだ。

 ≪高梨沙羅 公式インスタグラム全文≫

日本チームを応援して下さっている全ての皆様

 今回、私の男女混合団体戦での失格で日本チームみんなのメダルのチャンスを奪ってしまったこと、そして、今までチームを応援してくださった皆様、そこに携わり支えて下さった皆様を深く失望させる結果となってしまった事、誠に申し訳ありませんでした。

 私の失格のせいでみんなの人生を変えてしまったことは変わりようのない事実です。謝ってもメダルは返ってくることはなく責任が取れるとも思っておりませんが今後の私の競技に関しては考える必要があります。それ程大変なことをしてしまった事を深く反省しております。

 そして、私のせいでメダルを取れなかったにも関わらず、最後の最後まで支え続けてくれた有希さん、幸椰さん、陵侑、そして日本チームのメンバーの皆さま、スタッフの皆さまには感謝してもしきれません。こんな私を受け入れてくれて本当にありがとうございました。この度は本当に申し訳ありませんでした。

 高梨沙羅

 私が言える立場ではない事は重々承知の上で言わせていただけるなら、どうかスキージャンプという素晴らしい競技が混乱ではなく選手やチーム同士が純粋に喜び合える場であってほしいと心から願います。

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