カーリング男女予選は中継へ、NHK「お伝えする予定で調整中」混合複は“オトナの事情”で断念も

東京・渋谷のNHK社屋
Photo By スポニチ

　カーリングの22年北京五輪最終予選は、オランダ・レーワルデンで11日に男女の4人制が始まる。女子は18年平昌五輪銅メダルのロコ・ソラーレ、男子はコンサドーレが出場する大一番は、現段階でNHKBS1で中継予定。NHKの担当者は「今のところ、明日（11日）から始まる男女の日本戦を18日までの期間中、お伝えする予定で最終的に現場で調整中です」と話した。

　同予選のスポンサーには、アダルトグッズを手がけるオランダ企業「EasyToys」が名を連ねている。同会場で5日から行われた混合ダブルスでは、松村千秋（中部電力）谷田康真（コンサドーレ）組の試合をNHKBS1で中継する予定だったが、急きょ中止となった。

　「E」の部分を2つのハートで表現した「EasyToys」の企業ロゴの広告が、競技アイスや得点ボードなど会場の至るところに展開されている。NHKの放送ガイドラインに定められた「品位と節度を心がけること」や「青少年に及ぼす影響について慎重な配慮が求められる」といった点に抵触する恐れがあることが原因だった。
　NHKの担当者は男女の4人制の放送について、「現時点で放送できると決まったわけではありませんが、世界カーリング連盟から『会場内の看板などについて、関係者間で調整を進めている』と聞いています。NHKとしては、放送できる状況になるよう、引き続き世界カーリング連盟と連絡を取っています」と説明。最終決定は11日午前中とした。

　看板広告は対応が比較的簡単だが、競技用アイスに展開されている広告は、容易に外すことができない。一般的にアイスに見える広告は、企業ロゴの印刷物やペイントを設置してから製氷。広告を外す場合は一度解氷する必要があり、再び製氷するのに2日程度は要するとみられる。9日まで混合ダブルスの予選が行われており、11日の4人制までにアイス広告が撤去されている可能性は低い。

　最終予選には男女とも9チームが参加し、それぞれ3枠を争う。総当たりの1次リーグを行い、1位のチームがまず五輪出場権を獲得。1次リーグ2位と3位が対戦し、勝者が五輪へ。敗者は1次リーグ4位と最後の1枠を懸けて戦う。