砂村光信氏 代表デビューの中野活躍は光も…立て続けのペナルティーは問題

[ 2021年11月15日 05:30 ]

ラグビーリポビタンDツアー2021第2戦   日本38―25 ( 2021年11月13日    ポルトガル・コインブラ )

<日本・ポルトガル>前半、突進する中野。この後トライを決める
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 【砂村光信 視点】代表デビューの中野は良かった。ディフェンスで速く上がり、最適なコースを走って自ら抜け、トライも取った。松田のキックに対する反応も良く、追い方を理解していた。ポジションはアウトサイドCTBの方がいいがWTBも可能で、ユーティリティー性は武器になる。堀越もラインアウトが安定し、足腰の強さを披露した。背筋が異常に強いので、タックルされても自分の姿勢を保つことができる。スクラムが向上すれば先発フッカーを争う存在になり得る。

 苦戦の要因となった反則は不運な面もあるが、立て続けに取られるのはやはり問題だろう。厳格に取り締まるレフェリーに対応できていなかった。バックスが持ち味のポルトガルが、ゴール前で執拗(しつよう)にサイド攻撃をしてきたのも気になった。日本のフィジカルがあまり強くないと感じ取ったからではないか。

 スコットランドはアイルランドと同じくボールを激しく動かし、W杯とは別のチームになっている。日本はモールを組まれると厳しいため、ラインアウトでの守り方もポイントになりそうだ。(元U―23日本代表監督)

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