メンバー外でも腐らず全力 ヤマハ発動機 五郎丸の花道飾る 16日ラグビーTL開幕

[ 2021年1月8日 18:45 ]

五郎丸について語るヤマハ発動機の堀川隆延監督(左)と大戸裕矢主将
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 ラグビートップリーグ(TL)ヤマハ発動機の堀川隆延監督、ロック大戸裕矢主将が8日、今月16日の開幕を控え、日本協会主催のオンライン合同取材会に出席。今季限りの引退を表明した元日本代表のFB五郎丸歩の花道を飾ることを誓った。

 大戸は「五郎丸さんは常にエナジーがある。日本ラグビー界やヤマハのラグビーを引っ張ってくれた方なので、日本一になって、いい形で送り出してあげたい」と思いを語った。すると堀川監督が次の質問に移る流れを遮るように、「ちょっといいですか」と“乱入”。昨シーズンあった、極上のエピソードを披露した。

 その出来事があったのは、昨年1月25日の第3節リコー戦。五郎丸は当初メンバー外で、週の半ばもBチームで練習を行っていたという。堀川監督は「その時の彼のアティチュード(態度)が素晴らしかった」と証言。試合前日もメンバーとは別にフルメニューの練習をこなし、バックアップメンバーして試合が行われる京都入り。当日もメンバーの調整相手をこなしていたが、開始5分前、当初先発予定だった選手が肉離れを起こし、急きょ15番で先発。フル出場して、38―0の快勝に貢献したという。

 指揮官は「開始5分前に出ることになり、素晴らしい活躍をした。彼は常に100%の準備をする。ヤマハの選手に響いたと思う。今シーズンも(コロナ下で)他のプロ選手と練習し続けていた。そういう姿は非常にいい影響を与えたと思う」。華やかな活躍を続けてきた、五郎丸の知られざる努力を絶賛した。

 ヤマハ発動機は16日の開幕戦で、優勝最右翼候補の神戸製鋼と激突する。大戸は「開幕戦で戦えるのは、ターゲットとして作りやすかった」、堀川監督も「最高の組み合わせ。いい準備ができている」と話し、強豪撃破を予告した。

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2021年1月8日のニュース