1万7000枚販売済み大学選手権決勝 観客入れて開催 専務理事は異例の熱弁15分

[ 2021年1月8日 15:33 ]

11日にラグビー全国大学選手権決勝が行われる国立競技場
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 日本ラグビー協会は8日、11日に東京・国立競技場で行われる全国大学選手権決勝(早大―天理大)について、観客を入れて開催すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令で、大規模イベントは最大5000人かつ収容率50%以下に制限されるが、既に販売したチケットは適用されないとの政府見解を受け、販売済みの約1万7000枚は入場可能とする。希望者には払い戻しにも応じる。

 16日開幕のトップリーグ(TL)についても、販売済みチケットは全て有効とする方針で、今後は販売枚数に上限を設ける。オンラインで記者会見した日本協会の岩渕健輔専務理事は「政府、各自治体の要請を順守しながら進めることが大前提。関わる全ての人の安心、安全を担保することが大事。無観客が必要な場合は躊躇なく踏み切る」として、TLに関しては今後の状況に応じて、無観客開催も検討することを明かした。

 岩渕専務理事は会見冒頭、「この1年間、私も1人の社会に生きる人間、ラグビー界に携わる人間として、スポーツとは何なのか、ラグビーとは何なのか、自問自答してきた」などと、約15分間にわたり異例の熱弁。トップリーガーを中心に選手からヒヤリングしてきたことも明かした上で、「社会的な価値、文化的な価値から、ラグビー活動は不要不急に当たらないと考えている。全ての人の協力を得て、ワンチームとなって(コロナ禍を)乗り越えたい」と表明した。

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2021年1月8日のニュース