鹿児島国体延期を発表 新型コロナ影響、最短で来秋の開催目指す

[ 2020年6月19日 18:30 ]

会見する(左から)スポーツ庁の鈴木大地長官、日本スポーツ協会の伊藤雅俊会長、日本障がい者スポーツ協会の鳥原光憲会長、リモート参加の鹿児島県・三反園訓知事
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 鹿児島県で10月に開催予定だった第75回国民体育大会(国体、10月3~13日)と第20回全国障害者スポーツ大会(障スポ、10月24~26日)の延期が19日、発表された。新型コロナウイルス感染拡大の不安が払しょくできないとして、主催する日本スポーツ協会、日本障がい者スポーツ協会、文部科学省、鹿児島県が「今秋には開催しない」「具体的な開催時期について可能な限り早期の結論を得るべく、引き続き調整・検討を継続する」ことで合意した。各都道府県の持ち回りで開催されている国体の延期は1946年の第1回大会以来初めて。障スポは台風で初の中止となった昨年の第19回大会(茨城)に続き予定どおり開催できなくなった。

 鹿児島県は1年程度の延期開催を希望しているが、今後の国体は21年の三重県、22年の栃木県、23年の佐賀県、24年の滋賀県まで開催が内定済み。4県は鹿児島国体の延期について「後催県に影響ない範囲での対応」を要望しており、スポーツ庁の鈴木大地長官は「鹿児島県や来年以降の4県の要望を踏まえつつ、合意できる案を探りたい」とした。鹿児島県の三反園訓知事も「できるだけ早く開催できるように、日本スポーツ協会や文科省などと連携して努力していきたい。今後開催することになっている県にはご迷惑をおかけすることになるが、ご協力をお願いしたい」と話した。

 「中止はないのか?」との質問に対し、伊藤会長は「延期ということで中止はないように頑張っていきたい」と断定を避けた。開催時期については専門家から「1年程度は大規模スポーツイベントの開催は困難」との助言を受けたこともあり、「(最短で)今年と同じタイミングと考えている」と、早くとも来秋との認識を示した。鹿児島県で最優先で開催するか、開催県の順番を入れ替えるかについては「まだ決まっていない」とする一方、年2回の国体開催の可能性は「年2回やると大変」と否定。参加人数を削減するなど大会簡素化の可能性についても「やらないということではないが、基本的には今までのやり方でいきたい」と否定的だった。

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2020年6月19日のニュース