錦織、昨秋手術の右肘状態OK!「早く試合したい」 全米OPへ準備万端

[ 2020年6月19日 05:30 ]

「エアウィーヴ」新商品発表会で「エア握手」をする浅田真央さんと錦織圭
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 男子テニスで世界ランク31位の錦織圭(30=日清食品)が、8月31日開幕の全米オープン(ニューヨーク)での活躍を誓った。18日の寝具メーカー「エアウィーヴ」の新商品発表会に、拠点の米フロリダ州からオンラインで参加。新型コロナウイルスの影響で無観客での開催に不安を抱く一方で、昨秋に手術した右肘は万全を強調した。

 夜が更けていく中、錦織が明るい表情を浮かべていた。米フロリダ州の午後10時から始まったイベントに、オンラインで参加。8月31日に開幕する全米オープンへ「大会が決まったのは凄くうれしい。ケガをして手術して、1年になるので凄くワクワクして楽しみです。準備万端だし、早く試合がしたい」と気合を入れた。前哨戦として同会場で開催されるウエスタン・アンド・サザン・オープンにも出場する予定だ。

 昨年9月、全米の3回戦で敗退。右肘の故障で同10月には手術を受けた。新型コロナウイルスの感染拡大で大会中止が相次ぎ、実戦から遠ざかる。外出制限の中、自宅では世界地図のパズルで息抜き。最近は「外にもようやく出られるようになって、少しずつ普段の生活が戻ってきている」という。今年から指導を受けるマックス・ミルヌイ新コーチ(ベラルーシ)のもと、フォームのチェックなどに取り組んでいる。

 右肘のコンディションには自信がある一方、無観客での開催には不安を抱く。「ちょっと心配。いつものような緊張感とか、気持ちをもっていけるか、とか。頭の中でトレーニングしながらやっていかないといけない」。無観客の他に選手の同行スタッフは1人、行動制限などが課されることが濃厚で「普段と違う分、違った緊張感はある」と話した。

 開催地のニューヨークは新型コロナの感染が爆発し、全米会場の一部は臨時病院として使用されていた。「そういうところで試合をして、いいテニスを見せることができたらうれしい。大会が待ち遠しい」。世界1位のジョコビッチ(セルビア)、同2位のナダル(スペイン)ら有力選手が出場に難色を示している大舞台。歓声のないコートで、日本のエースが躍動する。 

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