“ママさんハードラー”寺田明日香「母の日」に一足早い金メダル!愛娘のサプライズに決意新た

[ 2020年5月10日 05:30 ]

果緒ちゃん(左)からのプレゼントに決意を新たにする寺田
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 陸上女子100メートル障害日本記録保持者で、1児の母の寺田明日香(30=パソナグループ)が、一足早い“金メダル”を獲得した。10日の「母の日」に合わせて、長女・果緒(かお)ちゃん(5)が寺田のために内緒で自筆の手紙やお手製金メダルを用意。新型コロナウイルス感染拡大の影響で目標としていた東京五輪が延期となったが、愛娘のプレゼントをもらったママさんハードラーは1年後へ決意を新たにした。

 「よーいどんのおしごとがんばってきんめだるもらってね。かおも、くもんとぷーるがんばるよ」

 5歳の愛娘が一生懸命に書いた手紙とともに金メダルを受け取った寺田は「これまであまり母の日を意識したことはなかった」としながらも「こうして手紙をもらって娘の成長をうれしく思う。少しうるっときました」と笑顔を見せた。

 新型コロナウイルスの影響で練習時間は減ったが、その分だけ愛娘と過ごす時間が増えたことをうれしく思っている。果緒ちゃんも保育園や習い事がなくなったが、母親との“おうち時間”を満喫。手紙では「かおはままがごはんつくってくれるのも、あそんでくれるのも、あそびにつれていってくれるのも、よーいどんではしっているときもだいすきだよ。ときどきおにままになるけどだいすきだよ」と感謝の気持ちをつづった。これまで時間を共有することが難しかっただけに、寺田は「成長を間近に見られてうれしいし、素敵な思い出になった」と話した。

 13年に陸上を一度引退し、結 婚・出産 を経 て、16年に7人制ラグビーに転向。19年に6年ぶりに陸上界に復帰した異色のハードラーがトラックに戻った理由の一つに「娘に(初出場の)五輪で自分が頑張る姿を見せたい」という思いがあった。普段から果緒ちゃんに「足が遅い」と言われることが多いと苦笑いするが「五輪のファイナリストになって、ママ速い!と褒めてもらいたい」と活躍を誓う。

 東京五輪閉会式が行われる来年8月8日は果緒ちゃんの7歳の誕生日にあたる。寺田は「東京五輪がより鮮明に記憶に残ると思う。ファイナリストの目標を達成し、閉会式の日は娘と一緒に楽しみたい!」とコロナ禍に負けじと意気込んでいる。

◆寺田明日香(てらだ・あすか)
 ☆生まれとサイズ 1990年(平2)1月14日生まれ、札幌市出身の30歳。1メートル68、57キロ。
 ☆陸上歴 小学4年で陸上を始め、恵庭北高時代にインターハイ100メートル障害3連覇。卒業後所属した北海道ハイテクAC時代に08年から日本選手権3連覇。09年にはベルリン世界選手権に出場したが、12年ロンドン五輪出場を逃した。ケガなどを理由に13年に現役を引退。
 ☆ラグビーへ転向 友人の応援で16年リオ五輪7人制ラグビーをテレビ観戦し「力になれるのでは」と現役復帰する形で転向。17年1月から日本代表練習生として活動したが、右腓骨(ひこつ)の骨折など故障にも悩まされた。
 ☆陸上界に復帰 「今の自分を生かすなら陸上」と18年12月に復帰することを表明。19年9月には12秒97の日本新記録。19年ドーハ世界選手権にも出場した。
 ☆家族 家族は夫・峻一さん(36)と長女・果緒ちゃん(5)。
 ☆得意料理 マイタケ、鶏肉入りの炊き込みご飯。

 ▽陸上今後の予定 日本陸連は6月末までに予定されていた競技会の中止または延期を発表。例年6月に開催されていた日本選手権は9月下旬から10月上旬に延期となっている。陸上の東京五輪日本代表はマラソンと競歩以外決まっていない。女子100メートル障害の東京五輪参加標準記録は12秒84で、寺田の持つ日本記録12秒97より速い。世界陸連(WA)は今年11月末まで東京五輪参加標準記録の対象期間としないことを決定しており、寺田は来春以降の大会で五輪参加標準記録突破を目指す。

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