ジョセフHC いきなり地獄トレ「グダグダしている暇はない」

[ 2018年10月16日 05:30 ]

合宿初日から選手たちにハードメニューを課したジョセフHC(中央)
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 ラグビー日本代表が15日、宮崎市内での10日間の合宿をスタートさせた。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、48)は、初日からハードメニューを用意。約1時間の実戦形式に体力トレーニングを組み込んで選手を心身ともに追い込んだ。11月3日のニュージーランド戦(味スタ)など、来年のW杯を見据えた強豪との戦いに向けて鍛え上げていく。

 宮崎合宿の初日から、ジャパンの選手たちは肉体的に追い込まれた。午後は、休憩なしの1時間ぶっ通しの実戦形式。2チームに分かれて攻防し、中断時に、ダッシュなどのトレーニングが加わる過酷なメニューだった。ニュージーランド人の指揮官は、強い口調で狙いを明かした。

 「グダグダしている暇はない。トップリーグの習慣から抜け出して代表のレベルに戻さないといけない」

 ハイパントや攻守交代発生時など、「アンストラクチャー」と呼ばれる状態からの攻撃がジョセフ流。目指す形を実現するためには、運動量が不可欠だ。

 選手は測定機器を身につけ、心拍数が高い状態でどれだけ走ったかをチェックされる。“心臓破りのメニュー”を終えたWTB福岡は「この1週間はきっとハードだと覚悟してきたけど、やっぱりハードでした」と苦笑いで振り返った。

 26日の世界選抜戦(花園)を経て、11月3日のニュージーランド戦(味スタ)に向かう。その最強国は、代表歴が少ない若手中心で来ることが明らかになった。それでも「優秀な選手が多い」という指揮官の言葉通り格上だ。強豪ぞろいの今秋の戦いのスローガンは「レジリエンス」。No・8姫野が「不屈の精神」と意味を説明するように、つらい時にどれだけ動けるかが、成否の鍵を握っている。

 ≪車いすラグビー大会概要発表≫日本障がい者スポーツ協会は来年10月に東京体育館で開催される車いすラグビー国際連盟公認大会「ワールドチャレンジ2019」の概要を発表した。ラグビーW杯と同時期に2つの世界大会が行われるのは初の試みで、世界選手権王者の日本を含む世界ランク上位8カ国の参戦が決定。大会スローガンは共生社会を目指す「NO SIDE、GO FORWARD」に決まった。会見に出席した日本代表主将の池は「パラリンピックを見据え、同じ環境で世界一を目指せる。(W杯と)タッグを組んで大きなことを成し遂げたい」と語った。

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