福島のソフトで競技開始 東京五輪、早朝から熱戦 大会日程の大枠承認

[ 2018年7月19日 00:43 ]

 国際オリンピック委員会(IOC)は18日、スイスのローザンヌで理事会を開き、2020年東京五輪の競技日程の大枠を承認した。7月24日の開会式に先立って同22日に福島県営あづま球場でのソフトボールの日本戦で競技を開始し、聖火リレーに続いて福島が皮切りとなる。マラソンなど屋外競技は、猛暑を避けて可能な限り早朝に設定された。

 米国向けのテレビ放送に合わせて競泳を午前決勝とするかどうか協議が続く水泳を除き、日程の概要が決定。開幕まで2年余りに迫った大会の具体像が示され、史上最多33競技、339種目を実施する熱戦の準備が加速する。来春予定の入場券の一般販売開始へ大会組織委員会は今後、種目ごとの詳細な日程を策定する。組織委の森喜朗会長は「これまでにないほどの熱気にあふれた大会になると確信している」とコメントした。

 野球の実施方式や、ソフトボールを含めた日程は調整が難航していたが、組織委と世界連盟が合意に至った。ソフトボールの後、野球も7月29日に開幕戦の日本戦を福島で行う。五輪期間中に公式戦を中断する日本のプロ野球側は、準備期間も含めた代表チームの活動を大会中に収めるため、ソフトボールを先に行うよう要望していた。

 課題の暑さ対策で、人気のマラソンは8月2日の女子、最終日の同9日に行われる男子とも午前7時スタートに早めた。6時開始の男子50キロ競歩や、7時に始まるゴルフ、8時からのトライアスロンも選手や観客に配慮し、招致段階の計画から開始時刻を前倒しした。馬術は馬の負担を減らすため、主に夕方から夜に実施する。

 開会式翌日の25日から競技が本格化し、金メダリスト第1号が誕生するとみられる射撃や、富士山麓などを巡る自転車ロードレースを実施。日本勢期待の柔道や体操は前半から、レスリングや追加種目の空手は後半に行われる。男子100メートルなどが注目の陸上は過去大会同様、後半となった。

 サッカー男子決勝は8月8日に横浜・日産スタジアムで午後8時、女子決勝は7日に東京・新国立競技場で午前11時開始予定。男女平等の観点から、バスケットボールやバレーボールは決勝の実施順を従来と入れ替え、女子を後にした。(共同)

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2018年7月18日のニュース