モンストGP2018 カベドンズ2年ぶりV、賞金3000万円獲得

[ 2018年7月6日 05:30 ]

2年ぶりの優勝を飾ったカベドンズ(Xフラッグスタジオ提供)
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 スマホアプリゲーム「モンスターストライク」(ミクシィ、以下モンスト)の「モンストグランプリ2018 チャンピオンシップ」(賞金総額6000万円)が今月1日、千葉・幕張メッセで開催された。全国各地域の予選を勝ち抜いたプロ8チームがトーナメント戦で激突。今池壁ドンズα(シード枠出場=以下カベドンズ)が2年ぶりの優勝を飾り、優勝賞金3000万円を獲得した。

 ファンの大会予想アンケートでも優勝候補の一角に挙がっていたカベドンズは、決勝で関西代表・アラブルズと激突。先勝して王手を懸けた第2セットでも、チーム4人の連係は抜群だった。序盤から先行して迎えた最終ステージで、全員が高精度のショットで敵ボスを着実に攻撃。最後は追いすがるアラブルズより一瞬早く敵ボスを仕留めて、2分30秒61でステージクリアした。アラブルズよりわずか0秒54差の決着に、メンバーはお互いを抱き合って喜びを爆発させた。

 カベドンズは2月の闘会議カップで優勝して、モンストのプレーヤーでは最初にプロライセンス制度を獲得。プロ選手が誕生して初開催となった今大会のチャンピオンシップでも、第一人者の実力を存分に発揮した。リーダーのなんとかキララELは2年ぶりの優勝劇を冷静に振り返った。「他のチームは“カベドンズに勝つためには凄いプレーをしなくては”と複雑なことをやっていましたが、大会本番ではなかなか成功しないと思います。普通のことを当たり前にやったのが、結果につながりました」。ライバルたちにミスを誘発させる、王者の貫禄と戦略がそこにはあった。

 4人で全体練習をするのは1日3時間。無料通信アプリも活用し、全員が同じ場所に集まらなくても密度の濃いコミュニケーションを図っている。優勝賞金3000万円に副賞のトヨタ・カローラスポーツなど多くのものを手にしたが、今大会はそれ以上にeスポーツの大きな追い風を感じたという。「今年はプロになりたいと思って参戦してくる人たちが多いのが新鮮でした。ボクらもライセンスが欲しくて戦った部分はあります」(なんとかキララ)。今大会が開催されたモンストのイベント「Xフラッグパーク2018」は6月30日からの2日間で延べ4万人以上を動員。決勝のメインステージは3000人規模の客席を埋め尽くした。栄光と名誉を懸けた頂上決戦。頂きを目指す冒険者たちのボルテージは加速している。(内匠 俊頌)

 【カベドンズのメンバーのコメント】

 ▼べーこん やっとここに帰ってこられたな、と…。本当にいいメンバーで優勝できました。

 ▼pkrn (カベドンズに新加入して)個人的には初優勝です。本当に嬉しいです。

 ▼そふぁ。 (pkrnが加入して)やっと彼をてっぺん(優勝)に連れてこられて、凄く嬉しいです。

 ▽決勝ルール 3セット制・2セット先取で勝利。ステージは(1)樹下の高僧(2)狐雨の魔将軍―で争われた。

 ▽モンスターストライク 2013年から展開するスマホアプリゲーム。プレーヤーは4体のキャラクターを扱って、敵軍団の撃破を目指す。各キャラクターは、スマホ画面上で指を使って弓矢のように引っ張って撃つ感覚で操作。スマホ画面四辺での反射、キャラクター同士のぶつかり合いなど、ビリヤードのような戦略性を要求される。競技大会は2チームによる対戦(1チーム4人)。敵が出現するフィールドを4人がリレー形式で進んでいき、クリアまでのタイムアタックを競う。

 ≪プロツアーを新設≫大会終了後、今大会に出場した8チームが争う「モンスターストライク プロフェッショナルズ 2018 トーナメントツアー」の新設が発表された。10月から全国5地域で展開するキャラバンツアーとなる。なんとかキララは「今大会も、試合を見たくても来場できなかった地方の若い子たちもいると思います。自分たちが足を運ぶことで盛り上げられたらいいと思います」と意気込んでいた。詳細は後日発表予定。

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