横峯さくら 猛チャージで自己最高2位!米ツアー日本人最少スコア「61」を記録

[ 2018年6月12日 05:30 ]

米女子ゴルフツアー ショップ・ライトクラッシック最終日 ( 2018年6月10日    ニュージャージー州 ストックトン・シービューGC=6217ヤード、パー71 )

最終ラウンド、3番でイーグルパットを沈め、ガッツポーズする横峯
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 7打差の20位から最終ラウンドに臨んだ横峯さくら(32=エプソン)が1イーグル、8バーディーの61をマークし、通算15アンダー、198で米ツアー自己最高の2位に入った。63で回ったアニー・パク(23=米国)が通算16アンダーでツアー初優勝。上原彩子(34=モスバーガー)は3アンダーの55位、野村敏京(25=Q CELLS)は2アンダーで61位だった。

 怒とうの猛チャージを見せた横峯は、歓喜の瞬間を待った。一時は単独首位に立ち米ツアー初優勝も視界に捉えたが、優勝したパクに1打及ばず2位。それでも表情には暗さはなかった。「1日5アンダーを出そうと話していた。(通算で)クリアできているし、本当に良かった」と白い歯をのぞかせた。

 全てがかみ合い、米ツアーでの日本選手最少となる「61」をマークした。アイアンショットが次々とピンに絡み、3番でイーグルを奪うなど前半は6アンダーの31。後半も13番からの3連続バーディーなど長いパットも神懸かったようにカップに沈んだ。舞台は距離が短めで、飛距離では分が悪い日本選手との相性が良い。10年大会で宮里藍が米国本土での初優勝を飾ったのをはじめ12年に宮里美香が3位、16年には野村が2位。体力強化で1Wの飛距離がアップしている横峯も「長くないとは思っていたが、パー5を(2オンを狙って)アイアンで打てたのがうれしかった」と話した。

 日本で通算23勝の実力者も、昨季は7戦連続予選落ちなど米ツアーのシードを更新できなかった。今季の米ツアーはこの試合が3戦目。プロキャディーに断られることが増え、「それなら俺がやる」とメンタルトレーナーで夫の森川陽太郎氏がバッグを担ぐようになった。当初は慣れない仕事に悪戦苦闘したが、この日はラインを的確に読むなどキャディーが板についてきた。「一緒に戦うことができた。10アンダーは主人のおかげ」。二人三脚に勢いを得て、完全復活をアピールした。

<日本人最少スコア> 横峯がマークした「61」は、09年5月のコーニングクラシック3日目(パー72)の宮里美香、16年6月のアーカンソー選手権(パー71)の上原彩子らがマークした「62」を下回り、日本人選手の米ツアー最少。ツアー最少は、01年3月のスタンダード・レジスター・ピンでアニカ・ソレンスタムがマークした「59」。また1ラウンドでの10アンダーは、宮里藍(10年トレスマリアス選手権初日)らと並び日本人ベスト。

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2018年6月12日のニュース