改革は進むのか…日大 内田氏の人事権が消えた

[ 2018年6月12日 05:30 ]

内田正人氏
Photo By 共同

 日大は11日、アメリカンフットボール部の悪質な反則問題で監督を退いた内田正人氏の保健体育事務局長兼人事部長の職を同日付で解き、本部付部長待遇としたと発表した。

 5月6日に行われた関学大との定期戦で、日大の選手が危険なタックルをして相手選手を負傷させた。内田氏は5月23日の会見で「信じていただけないと思うが私からの指示ではない」と話すなど、これまで反則指示を一貫して否定していたが、この問題を調査した関東学生連盟は指示があったと認定。同29日に永久追放に相当する除名処分を科した。

 内田氏は同30日付で、日大の常務理事の役職と学校法人の日大が出資して学生支援事業などを行う株式会社日本大学事業部の取締役を辞任した。

 一方で、人事部長と34の運動部を統括する保健体育審議会の局長職にはとどまったまま、内規に基づいて6カ月の自宅待機となった。この措置に対し、予算と人事権を握ったままでは改革は進まないという声も上がっていた。

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2018年6月12日のニュース