麗楽獲るぞ!最年少&複数メダル Xゲームビッグエア銀16歳

[ 2018年2月1日 05:30 ]

帰国した岩渕麗楽は銀メダルを手に笑顔
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 スノーボード女子平昌五輪代表の岩渕麗楽(16=キララクエストク)が31日、成田空港着の航空機で帰国した。今季はW杯で初優勝を飾り、今遠征では冬季Xゲームのビッグエアで銀メダルを獲得するなど五輪直前に一気にブレーク。平昌ではビッグエアとスロープスタイルの2種目の代表となっており、冬季五輪の日本女子最年少メダルだけでなく、冬季で日本女子初となる複数メダルへの期待も懸かる。

 1メートル49の小さな体いっぱいに自信を詰め込んで帰ってきた。トップ選手だけが招待され「ずっと出たいと思っていた」というXゲームで銀メダル。「実力を出し切れた。それで2位になれたのはうれしい」と誇らしげにメダルを披露した。

 その笑顔の先にはさらなる夢が広がっている。まだ16歳の岩渕は平昌で冬季五輪の日本女子最年少メダルの可能性がある。現在の記録は10年バンクーバー銀の浅田真央(フィギュア)の19歳5カ月。岩渕は「年齢はあまり気にしない」と言いつつ「でもメダルを目指して五輪に臨む」と自信をのぞかせた。

 五輪デビューを飾るのはビッグエアの前にスロープスタイル。スロープではビッグエアほど実績を残せておらず「平昌のコースは複雑。まだイメージが湧かない」と控えめ。ただし9月のW杯開幕戦は4位、1月のW杯も一部の強豪不在とはいえ2位。女子では数少ない3回転技「バックサイドダブルコーク1080」がスロープスタイルでも決まれば日本女子初の冬季複数メダル獲得も夢ではない。

 もっとも本人の野望はそんな大それたものとは違うようだ。今回の遠征では「自分の名前のスペルをLにしてほしい」と思ったという。国際スキー連盟(FIS)のプロフィルも表記は「Reira」。「英語だとレイラってLが普通みたい。頭文字をLで通せたらいいな」と語った。エリック・クラプトンが在籍した「デレク・アンド・ザ・ドミノズ」の名曲「いとしのレイラ」もつづりは「Layla」。五輪での活躍はその名を世界に発信するまたとない機会になる。

 ≪冬季男子で葛西ら≫冬季五輪の日本勢ではノルディックスキー・ジャンプの葛西紀明ら男子に複数メダル獲得者がいるが、女子はまだいない。今大会では岩渕と同種目の鬼塚雅(星野リゾート)やスピードスケートの小平奈緒(相沢病院)、高木美帆(日体大)らに達成の可能性がある。夏季五輪では男子のほか、女子でもシンクロナイズドスイミングや競泳で複数メダルを獲得した選手がいる。

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