スティーラーズを解雇されたLBハリソンがライバルのペイトリオッツと契約

[ 2017年12月27日 13:16 ]

ペイトリオッツと契約した前スティーラーズのハリソン(AP)
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 NFLスティーラーズで歴代最多の80・5サックを記録しながら前週に解雇されていたアウトサイド・ラインバッカー(OLB)のジェームズ・ハリソン(39)が26日、スティーラーズとは所属のAFCでライバル関係にあるペイトリオッツと1年契約を締結。スティーラーズ(北地区1位)とペイトリオッツ(東地区1位)は最終戦を残して12勝3敗で、ともにプレーオフでは1回戦は免除となっているが、昨季同様にAFC決勝で顔を合わせるとハリソンの存在がにわかに注目されることになるだろう。

 ハリソンはケント州立大(オハイオ州)から2002年にドラフト外でレイベンズに入団したが開幕前にカットされ、NFLデビューは26歳でスティーラーズと契約した2004年。以後、ベンガルズでの1シーズンを除き13シーズンをスティーラーズの一員として過ごしてきた。

 1メートル83、110キロとOLBとしては小柄だったことがドラフトされなかった理由だが、スティーラーズで出場機会を得てからは驚異的なスピードとバネを駆使して相手QBに圧力を加え続けた。

 スーパーボウル2度の優勝にも貢献。プロボウルに4度選出されるなど輝かしいキャリアを築いてきた。しかし39歳となった今季は出番が激減。スティーラーズがドラフト1巡目(全体30番目)に指名した新人LBのT・J・ワット(23)の起用を重視するようになったため、プレー機会は昨季の587スナップから40スナップ(5試合)にまでダウンしていた。

 一方、昨季のスーパーボウルを制し、現時点でAFC全体の1位に立っているペイトリオッツが守備が弱点。とくにハリソンのようなパス・ラッシャーが不在で、実力派OLBの補強が急務だった。

 なおペイトリオッツはハリソンの選手枠を確保するため同じポジションのトレバー・ライリー(29)を解雇。スティーラーズはOTマーカス・ギルバート(29)と契約して、ハリソン解雇で空いた1枠を埋めた。

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2017年12月27日のニュース