新小結・阿武咲 激しいぶつかり稽古 阿武松親方「これをやらないと伸びない」

[ 2017年11月5日 18:10 ]

肩で息をしながら、ぶつかり稽古にのぞむ阿武咲
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 大相撲九州場所(12日初日、福岡国際センター)の新小結、阿武咲(21=阿武松部屋)が5日、福岡市内の同部屋で激しいぶつかり稽古を行った。幕下以下の3力士と30番の三番稽古をした後に小野川親方(元幕内・大道)の胸を借りたぶつかり稽古は、10分を越えた。

 「ほら、遅い。すぐにやれ!」。フラフラになって肩で息をする阿武咲に、師匠の阿武松親方(元関脇・益荒雄)から何度も大きな声が飛んだ。終わったかと思うと、「これで終わっていいのか。あと3つ」と、おかわり指令。最後は放心状態で気力だけで向かっていった。さらに、その後も小野川親方とマンツーマンで四股も踏んだ。

 「私もぶつかりで強くしてもらいましたから、ぶつかり稽古だけは一生懸命やらせています。これをやらないと伸びない。強くなる力士は、みんなスタミナがあるんです」

 そう力説する師匠は、新三役場所の1987年春場所で2横綱4大関を破って旋風を巻き起こした。21歳の若い弟子にも自らの経験を踏まえて、厳しい指導を続ける。

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2017年11月5日のニュース