愛2差2位、日本勢6年ぶり頂点だ 奈紗に貫禄のイーグル奪取

[ 2017年11月5日 05:30 ]

女子ゴルフツアー TOTOジャパンクラシック第2日 ( 2017年11月4日    茨城県小美玉市 太平洋クラブ美野里コース=6608ヤード、パー72 )

TOTOジャパンクラシック第2日 17番、イーグルを決めた鈴木愛は胸を押さえる
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 首位から出た鈴木愛(23=セールスフォース)が1イーグル、5バーディー、ボギーなしの65で回り通算13アンダーで首位に2打差の2位につけた。同組の畑岡奈紗(18=森ビル)に先輩の貫禄を示し、日本人として6年ぶりの大会制覇に向けて好位置をキープした。フォン・シャンシャン(28=中国)が大会記録に並ぶ63をマークして通算15アンダーで単独首位に立った。

 会心のショットでイーグルを引き寄せた。スコアを5つ伸ばして迎えた17番パー5。「簡単なホールではないけど、バーディーを計算した」と攻めた鈴木。残り188ヤードのフェアウエーから7Wで放った第2打はピンのすぐ近くに着弾した。同組の畑岡がイーグルを奪った直後、冷静に2メートルのパットを沈めた。

 「奈紗ちゃんが先にイーグルパットを入れていたのでプレッシャーを感じた。入れなきゃいけない雰囲気になった。入れられて良かった」。中京テレビ・ブリヂストン・レディース第2日に並ぶ今季自己ベストスコアの65でホールアウトすると、緊張から解放されたように顔をほころばせた。

 畑岡とのラウンドはこれが5回目。「彼女は今勢いがある。どんなプレーをするか見たかった」。先輩の意地を見せるようにスコアを伸ばした。前半は「ラインが読み切れなかった」と好機を生かせず1バーディーにとどまったが、10番で6メートルを沈めてエンジンがかかった。12番パー5は2オン2パット。13番は2メートル、16番は3メートルを決めて後輩に6打差をつけて、直接対決で3勝2敗と勝ち越した。

 飛距離でも負けていなかった。「寒くなっているので5ヤードでも10ヤードでも前に行きたい」と先週から投入した新1W「ピンG400」が威力を発揮した。畑岡とほぼ同じ距離からグリーンを狙い優位を保ち続けた。「パットのイメージの出し方が上手で、構えた時に入る感じがする。自分も参考にしたい」と18歳を観察して技を盗むことも忘れていなかった。

 首位とは2打差。11年の上田桃子以来6年ぶりの日本人による大会制覇が見えてきた。勝てば目標に掲げる賞金女王にも近づく。それでも鈴木は「もちろん優勝もあるけど、内容の良いゴルフができているので、そこに重点を置いてやれればいい」と自分のゴルフに集中する。

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