17歳アマ彩愛がエース!2差暫定3位浮上、JK旋風止まらん

[ 2017年9月30日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 日本女子オープン第2日 ( 2017年9月29日    千葉県我孫子市 我孫子ゴルフ倶楽部=6706ヤード、パー72 )

日本女子オープン第2日 4番でホールインワンを達成した小倉はボールと使用クラブを手に笑顔
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 アマチュアの勢いが止まらない。大会初出場の女子高生・小倉彩愛(さえ、17=岡山操山高2年)が、67とスコアを伸ばし通算7アンダーで2打差の暫定3位まで順位を上げた。樋口久子以来、史上2人目の大会連覇を狙う畑岡奈紗(18=森ビル)が68で回り通算9アンダーで暫定首位。第1ラウンドの残りと第2ラウンドが行われたが、日没サスペンデッドで51人が競技を終えられなかった。

 「入れっ!!」。157ヤードの4番パー3。ギャラリーの声援を受け、小倉が5Uで打ったボールはピン奥からグリーンの傾斜で3メートル戻り、そのままカップの中に飛び込んでいった。「私、視力が良い方じゃないので、みんなの歓声で入ったと分かった感じでした」。大会史上アマ4人目のエース。これで勢いに乗った17歳は後半10番で4メートル、15番では6メートルを沈め一気にV圏内まで駆け上がった。

 「今日のプレーは90点。後の10点は最終ホール(のボギー)が悔しかったですね」

 ゴルフを始めたのは“お下がり”の子供用クラブを手にしたのがきっかけだった。会社員のアマチュアゴルファーだった父から、4歳の誕生日にプレゼントされた姉は3日で飽きてポイッ。だが、再び押し入れから引っ張り出されたそのクラブを4歳の時に手にした小倉は興味を持ち、庭の芝生の上で「ずっと遊ぶようになりました」と振り返る。それ以来、父は自分でプレーするのをやめてサポートに専念。庭の桃の木3本を切って、40〜50ヤードのショットが打てるアプローチ練習場まで造ってくれた。

 その後は15年の日本ジュニアを制するなど順調に成長。だが「元々腰が弱くて」と体調に不安を抱え年初には手首も負傷。医師からは「ゴルフを休んだ方がいい」と勧められ、春先は静養に充てていた。それが、初出場のプロのレギュラーツアーでいきなり優勝争いに加わるシンデレラストーリーを演じることになった。暫定首位の畑岡はジュニア時代に一緒にプレーした。「畑岡さんの優勝もあるしアマが今は活躍しているんで、自分もいけるんじゃないかと思ってやっています」。今年もアマ旋風はやみそうもない。

 ▽日本女子オープンにおけるホールインワン 50回大会でこれまで20度。1969年の樋口久子が大会初で、以降は95、99年に服部道子、96年に森口祐子、08年に上田桃子らがマークしている。アマ初は70年の真鍋早苗。以降95年の韓熙圓、03年の高橋布由乃に続き小倉はアマ4人目。最年少は17歳13日の韓熙圓で、17歳26日の小倉は日本人最年少。

 【小倉 彩愛(おぐら・さえ)】

 ☆生まれとサイズ 2000年(平12)9月3日、岡山県総社市生まれの17歳。1メートル59。血液型A。父、母、姉の4人家族。

 ☆ゴルフ歴 姉の“お下がりクラブ”で4歳からゴルフを始める。中学3年で日本ジュニア優勝。高校1年で中国高校選手権春季大会優勝。

 ☆ベストスコア 64(岡山・岡山国際GC)。

 ☆目標とする人 「どんな時も笑顔」のイ・ボミ。

 ☆得意クラブ ウエッジとパター。

 ☆趣味 料理。家族にはオムレツが好評。

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