NBA今季のMVPはサンダーのウエストブルック 新人王はバックスのブログドン

[ 2017年6月27日 15:49 ]

今季のMVPとなったサンダーのウェストブルック
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 NBA各部門の表彰者が25日に一斉に発表され、シーズンMVPにはサンダーのガード、ラッセル・ウエストブルック(28歳)を選出。サンダーからの受賞は2014年のケビン・デュラント(28歳=現ウォリアーズ)以来、史上2人目となった。

 サンダーは今季47勝35敗。50勝に届かなかったチームからの選出は、1982年のモーゼス・マローン(ロケッツ=46勝36敗)以来の出来事となった。

 ウエストブルックは今季81試合に出場してリーグ1位の31・6得点を挙げただけでなく、10・7リバウンド(同10位)、10・4アシスト(同3位)をマーク。1962年のオスカー・ロバートソン(バックス)以来となる年間トリプルダブルを達成し、シーズンの達成回数はロバートソンのリーグ記録(41回)を超える42回を数えた。

 5人連記の投票(1位10点、2位7点、3位5点、4位3点、5位1点)では69人から1位票を集めて888点(2位19票、3位13票)をマーク。サンダーでかつてウエストブルックとチームメートだったロケッツのジェームズ・ハーデン(27歳)が753点(1位22票、2位69票、3位10票)で次点となった。

 候補者が限られた新人王はバックスのガード、マルコム・ブログドン(24歳)が受賞。バックスからは1970年のルー・アルシンダー(のちのカリーム・アブドゥルジャバー)以来、47年ぶり2人目の選出となった。

 バージニア大出身のブログドンは今季75試合に出場(先発は28試合)して10・2得点、4・2アシストをマーク。新人王となった過去の選手の中では最低の成績だが、チームは42勝40敗でプレーオフに進出しており、チームへの貢献度が評価された。

 ドラフト2巡目(全体36番目)の選手が新人王を獲得したのは、史上初めて。今季12・8得点を挙げた76ersのフォワード、ダリオ・シャーリッチ(23歳)が次点となった。

 最優秀監督は今季55勝27敗で西地区全体3位の成績を残したロケッツのマイク・ダントーニ監督(66歳)が受賞。最も活躍したベンチ・プレーヤーに贈られるシックスマン賞には、今季自己最多となる246本の3点シュートを成功させたロケッツのエリック・ゴードン(28歳)が選出された。

 最優秀守備選手はファイナルを制したウォリアーズのフォワード、ドレイモンド・グリーン(27歳)、最も進歩した選手に贈られるMIPはバックスのフォワード、ヤニス・アデトクンボ(22歳)がそれぞれ受賞。ショーアップ化された今季の受賞にはファン選出部門もあり「最優秀ダンク」にはサンダーのビクター・オラディーポ(25歳)が昨年12月5日のホークス戦で決めたベースラインからの“ハンマー・ダンク”が選ばれた。

 なおその他の主な表彰部門は以下の通り。

 ▼オール・ディフェンシブ・チーム=グリーン(ウォリアーズ)、ゴベール(ジャズ)、レナード(スパーズ)、ポール(クリッパーズ)、ベバリー(ロケッツ)

 ▼オール・ルーキー・チーム=ブログドン(バックス)、シャーリッチ、エンビード(ともに76ers)、ヒールド(キングス)、エルナンゴメス(ニックス)

 ▼最優秀エグゼクティブ=ボブ・マイヤース(ウォリアーズGM)

 ▼スポーツマン賞=ケンバ・ウォーカー(ホーネッツ)

 ▼チームメート・オブ・ザ・イヤー=ダーク・ノビツキー(マーベリクス)

 ▼特別功労賞=ビル・ラッセル氏(元セルティクス)

 ▼ベスト・スタイル賞=ラッセル・ウエストブルック(サンダー)

 ▼最優秀決勝弾(ゲーム・ウィナー・オブ・ザ・イヤー)=ラッセル・ウエストブルック(サンダー)。対象は42回目のトリプルダブルを達成した4月9日のナゲッツ戦。同選手は50得点をマークし、最後は3点シュートによるブザービーターを成功。

 ▼最優秀ブロック=カワイ・レナード(スパーズ)が3月6日のロケッツ戦でジェームズ・ハーデンのレイアップを左手で阻止したブロック。

 ▼最優秀アシスト=12月5日のペイサーズ戦で、ウォリアーズのドレイモンド・グリーンとステファン・カリーが見せたケビン・デュラントへのダブルアシスト。自陣ゴール下でリバウンドをキープしたグリーンが速攻で前を走るカリーにロングパス。カリーはすぐにパスを浮かせ、そこに飛び込んできたデュラントがダンク。

 ▼トップ・パフォーマンス賞=同じペイサーズ戦で29分の出場ながら自己最多の60得点を稼いだウォリアーズのクレイ・トンプソン。

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