【玉ノ井親方 視点】高安 横綱相手に自分の相撲できた

[ 2017年5月27日 08:30 ]

大相撲夏場所13日目 ( 2017年5月26日    両国国技館 )

高安が日馬富士をはたきこみで破る
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 高安は横綱に対し、自分が思った通りの形になれた。当たってから左を差し、すぐに右上手を取った。ただ上手が深く、日馬富士の左下手も十分だったため、上手を振りほどかれた。そのまま土俵際まで押されたものの、そこから押し返す力がまだ残っていた。今場所は攻め込まれても攻め返す反発力がある。成長を感じる部分だ。押し切れなかった横綱は体勢を立て直そうとした時に頭が下がった。そこを高安がうまくはたき込んだ。相手の動きをよく見て、素早く攻撃に移っていた。落ち着いて取れていたし、それだけ自分の相撲に自信があったのだろう。

 大関獲りに向けてこの白星は大きい。ただ、これで全てが終わったわけではない。白鵬が負けなかったため、今場所の優勝は厳しくなったが、それでもあと2番勝てば、来場所の優勝争いのチャンスも出てくる。このまま気を抜かず、最後まで勝ち切ってほしい。 (元大関・栃東)

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2017年5月27日のニュース