白井「いい演技」も逆転されるところまで「予想通り」

[ 2017年5月22日 05:30 ]

体操 NHK杯最終日 ( 2017年5月21日    東京体育館 )

最後の鉄棒で演技を終えガッツポーズをする白井健三
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 得点経過、そして結果まで、白井の思い描いていた通りだった。「(床運動で)トップスタート、つり輪でちょっと負けて、鉄棒まではトップ。最後にひっくり返されるところまで予想通りになってしまった」。それでも全日本選手権で0・250点あった差を0・100点に縮めて2位。個人総合では初の世界切符を手に入れ「6種目通じていい演技ができた」と自分自身に及第点を与えた。

 最初の床運動で他の選手を1点以上突き放す15・900点を出し、総合トップに。得意の跳馬はシライ2(伸身ユルチェンコ3回半ひねり)を「いい流れを途切れさせたくなかった」と自重した。最後の鉄棒は「一番練習してきた」という着地を決められず。わずか0・100点差で敗れ「少しの点差に大きな壁を感じた」と改めて内村の凄みを感じた様子だった。

 「世界選手権や来年に向けて、自分の予想に反した結果になるようなストーリーを描きたい」と遠くない未来の内村超えを誓う。また一歩、オールラウンダーの階段を上った白井なら可能だ。

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