【玉ノ井親方 視点】稀勢“体をしっかり密着”後半戦の鍵に

[ 2017年5月22日 10:20 ]

大相撲夏場所8日目 ( 2017年5月21日    両国国技館 )

稀勢の里(左手前)は碧山を寄り切りで下し館内の拍手喝采を浴びる
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 稀勢の里は左腕の状態に不安を抱えているが、自分の形に持ち込むことができれば、危なげない相撲が取れるようになってきた。碧山は離れて取ると危険な相手。押し込んでも土俵際の突き落としがある。以前は苦手にしていた感じもあったが、右で張ってからすぐに左を差し、四つの形に持ち込むようになって分が良くなった。この日も張ってから、左を差して前に出た。最初は寄り切れずに、一度はまわしを切られたものの、体を密着させていたからそれほど危ない感じはなかった。

 序盤に指摘した足の動きは、この3日間を見る限り、良くなってきている。特に左でも右でもまわしを取って、しっかり体を密着させて取っているのがいい。これから後半戦に向けて、立ち合いで当たってからの流れ、つまりどう体を密着させて取っていくのか。大関、横綱戦はその辺りが鍵になってくる。(元大関・栃東)

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2017年5月22日のニュース