日立“癒やし系エース”泉花力投でトヨタ自動車に初黒星

[ 2017年5月22日 05:30 ]

日本女子ソフトボールリーグ   日立2―1トヨタ自動車、戸田中央総合病院3―0日本精工 ( 2017年5月21日 )

 長野・伊那、福岡、群馬・前橋の3会場で第3節最終日の6試合が行われ、日立は泉花穂投手(23)がトヨタ自動車打線を被安打2、1失点に抑える力投で昨年の女王に今季初黒星をつけた。戸田中央総合病院は日本精工を下し2勝目。ビックカメラ高崎は太陽誘電を下し、唯一の全勝。

 日立の癒やし系エースが鉄腕との投げ合いを制した。泉花穂は2回に先取点を奪われながら、持ち味の緩急を自在に使い、トヨタ自動車に快音を許さない。「打たせて取る投球が持ち味なので、それだけを考えていました」。奪三振0ながら被安打2は、右腕の真骨頂だった。アボットと先発で投げ合うのは初めて。「うわー、凄い球だな、と思って見てました」とノンビリ笑う。前日の日本精工戦では、2歳年上の姉・礼花が1回KO。鈴木監督は「よく投げてくれました」と頼れる妹をねぎらった。

 <戸田中央総合病院 坂本攻守で躍動>坂本の攻守にわたる活躍で、日本精工に快勝した。4回無死満塁から2点目となる左犠飛を放ち、7回先頭打者では2戦連発のソロアーチ。今季放った3安打は全て本塁打で、「本当は走者のいる場面で打たないといけないんですけど…」と頭をかく。チーム事情で昨季後半、内野から捕手へコンバート。まだ1年に満たない経験でも、テーラーの完封を好リードで演出した。「もっと上を狙っていきたい」と勝利の立役者は貪欲だ。

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2017年5月22日のニュース