IOC ジャマイカ選手の疑惑黙認か 独報道

[ 2017年4月3日 11:32 ]

 2008年北京五輪のドーピング再検査で陸上短距離の男子代表を含むジャマイカ選手の尿検体が筋肉増強剤クレンブテロールに微量の陽性反応を示しながら、国際オリンピック委員会(IOC)が事実を公表せずに調査も行わなかったと2日、ドイツ公共放送ARDが報じた。

 IOCはいくつかの競技で複数国の選手から検出されたことを認めたが、世界反ドーピング機関(WADA)に従って微量の場合は違反としなかったという。クレンブテロールは中国で家畜の成長を促進させるために使われ、食肉に含まれる可能性も指摘されている。

 北京五輪に出場した陸上男子のジャマイカ選手では、ウサイン・ボルトとともに400メートルリレーで金メダルを獲得したネスタ・カーターが興奮作用のある禁止薬物のメチルヘキサンアミンに陽性反応を示して失格となった。(共同)

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2017年4月3日のニュース