あわや内紛？キャバリアーズ　再延長の末ペイサーズに勝ち連勝

ペイサーズ戦で４１得点をマークしたキャバリアーズのジェームズ（ＡＰ）
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　ＮＢＡは２日に各地で１２試合を行い、東地区全体２位のキャバリアーズは地元クリーブランドで再延長の末にペイサーズを１３５―１３０（前半６０―５３、延長１０―１０、再延長２１―１６）で振り切って連勝で４９勝２７敗。レブロン・ジェームズ（３２歳）が５２分出場して４１得点、１５リバウンド、１１アシストをマークして接戦をものにした。

　ジェームズのトリプルダブルは今季１１回目。ただし再延長のタイムアウトではディフェンスをめぐってチームメートのトリスタン・トンプソン（２６歳）と口論。その後、謝罪したものの、試合の重大局面であわや内紛？というハプニングもあった。

　キャバリアーズは３月に７勝１０敗と失速したが４月の初戦は白星。４日にマジックと対戦したあとは、５日に敵地ボストンで現在０・５ゲーム差の東地区全体首位セルティクスと激突する。

　キャバリアーズに敗れたペイサーズは４連敗で３７勝４０敗。ポール・ジョージ（２６歳）がジェームズを上まわる４３得点をたたきだし、延長に入って１人で連続１９得点と大活躍したがロードでは８連敗を喫した。

　ペイサーズは東地区全体で８位ヒートと同率ながら９位。プレーオフに進出するには残り５試合（ラプターズ→バックス→マジック→７６ｅｒｓ→ホークス）の成績がきわめて重要になってきた。

　リーグ全体首位のウォリアーズは地元オークランドでウィザーズを１３９―１１５（前半６７―５７）で退けて６３勝１４敗。ステファン・カリー（２９歳）が９本の３点シュートなどで４２得点を稼ぎ、チームは１１連勝を飾った。カリーの４０得点以上は今季４回目、通算では２６回目。ドレイモンド・グリーン（２７歳）は１１得点、１２リバウンド、１３アシストで今季５回目、通算１９回目のトリプルダブルを達成した。

　東地区全体４位のウィザーズは３連敗で４６勝３１敗。ジョン・ウォール（２６歳）は１５得点と１１アシストを稼いだが、カリーの“長距離砲”を阻止することはできなかった。なおウォールの今季アシスト数は８０２となり、ロッド・ストリックランドが９７年シーズンにマークしたチームの最多記録を更新した。

　サンダーのラッセル・ウエストブルック（２８歳）は地元オクラホマシティーでのホーネッツ戦で４０得点、１３リバウンド、１０アシストを記録。６試合連続、今季４０回目のトリプルダブルをマークし、１９６１年シーズンにオスカー・ロバートソン（当時ロイヤルズ）が樹立した４１回のＮＢＡ記録にあと「１」と迫った。シーズン平均でも６試合を残した段階で３１・９得点、１０・６リバウンド、１０・４アシストと３部門で２ケタの数字をキープ。ロバートソンが６１年シーズンに３０・８得点、１２・５リバウンド、１１・４アシストをマークして以来、誰も成し遂げていなかった史上２人目の「年間トリプルダブル」の達成はほぼ確実となった。

　しかし試合は１０１―１１３（前半５５―５９）で敗れて連敗。西地区全体６位のサンダーと７位グリズリーズのゲーム差は１・５となった。

　サンダーに勝ったホーネッツは３連勝で３６勝４１敗。東地区全体の１０位ながら８位ヒートと９位ペイサーズに１ゲーム差まで詰め寄っており、まだプレーオフ進出の可能性を残している。

　＜その他の結果＞

セルティクス１１０―９４ニックス、マーベリクス１０９―１０５バックス、レイカーズ１０８―１０５バックス、スパーズ１０９―１０３ジャズ、ネッツ９１―８２ホークス、ブルズ１１７―１１０ペリカンズ、ナゲッツ１１６―１１３ヒート、ラプターズ１１３―１０５　７６ｅｒｓ、ロケッツ１２３―１１６サンズ

　＜東地区全体順位＞

（１）＊セルティクス（５０勝２７敗）（２）＊キャバリアーズ（４９勝２７敗）（３）＊ラプターズ（４７勝３０敗）（４）＊ウィザーズ（４６勝３１敗）（５）バックス（４０勝３７敗）（６）ホークス（３９勝３８敗）（７）ブルズ（３８勝３９敗）（８）ヒート（３７勝４０敗）（９）ペイサーズ（３７勝４０敗）（１０）ホーネッツ（３６勝４１敗）（１１）ピストンズ（３５勝４２敗）（１２）ニックス（２９勝４８敗）（１３）７６ｅｒｓ（２８勝４９敗）（１４）マジック（２７勝５０敗）（１５）ネッツ（１８勝５９敗）

　＜西地区全体順位＞

（１）＊ウォリアーズ（６３勝１４敗）（２）＊スパーズ（５９勝１７敗）（３）＊ロケッツ（５２勝２５敗）（４）＊ジャズ（４７勝３０敗）（５）＊クリッパーズ（４７勝３１敗）（６）＊サンダー（４３勝３３敗）（７）＊グリズリーズ（４２勝３５敗）（８）トレイルブレイザーズ（３８勝３８敗）（９）ナゲッツ（３６勝４０敗）（１０）ペリカンズ（３３勝４４敗）（１１）マーベリクス（３２勝４４敗）（１２）ティンバーウルブス（３０勝４５敗）（１３）キングス（３０勝４７敗）（１４）レイカーズ（２２勝５５敗）（１５）サンズ（２２勝５６敗）

　＊はプレーオフ進出が確定。ポストシーズンに参加できるのは両地区上位８チーム。レギュラーシーズンは８２試合。