首位の川岸史果 自己ベストに並ぶ好スコア 初優勝経験の同級生に「追い越せるように」

[ 2017年3月3日 20:05 ]

18番、ティーショットを打つ川岸史果
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 女子ゴルフの開幕戦ダイキン・オーキッド・レディースは3日、沖縄県南城市の琉球ゴルフ倶楽部で第2ラウンドが行われ、男子ツアー6勝の川岸良兼(50=フリー)の次女・史果(22=加賀電子)が8バーディー、1ボギーの65をマークし、通算5アンダーに伸ばして13位から首位に浮上した。

 2番で残り107ヤードから1・5メートル、4番で残り49ヤードから2メートル、5番で残り68ヤードから1・5メートルにつけるなどショットが冴えた。「アイアンの調子が良くて、パットも7〜8歩くらい(10メートル前後の距離)が入りそうな感じで打てているので調子が良い」。自己ベストに並ぶ好スコアを出した川岸は満足そうに振り返った。

 昨年12月に右足首の遊離軟骨を除去する手術を受けた。内視鏡による施術だったが「割り箸で足首の中をかき回すような感じの手術」だったため患部は大きく腫れ上がり4日間は松葉杖生活。退院まで1週間かかった。

 リハビリ、トレーニングを経て練習再開は1月下旬。ラウンドを始めたのは2月中旬だった。開幕戦も「6〜7割(のプレーが)できればいいと思っていた」が、初優勝を狙える位置につけた。

 「怪物」と呼ばれた父とはゴルフの話はほとんどしない。「プロテストに行く前に“緊張するなよ”と言われたくらい。技術的なことは今まで言われたことがない」というが、パワーは受け継いでいる。10歳でゴルフを始めたが、当時から240〜250ヤード飛ばしていた。現在の平均飛距離は260〜270ヤードだ。

 この日キャディーを務めた母・麻子さん(50)もプロゴルファー。「今年は日本ツアーでやるけど飛距離もあるし将来は米ツアーなど世界で活躍してほしい」と今後の成長に期待している。

 高校の同級生・松森彩夏が昨年の富士通レディースで初優勝。テレビ観戦した川岸は「置いて行かれたけど、追い越せるように頑張る」と刺激を受けている。まずはツアー初優勝を飾って17年を飛躍のシーズンにする。

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2017年3月3日のニュース