男子ツアーに異変?錦織、ジョコも敗退 首をかしげたくなるほど不思議な連鎖反応

[ 2017年3月3日 20:35 ]

 男子テニスツアーで波乱が相次いでいる。先週のリオ・オープンでは世界ランク5位の錦織圭(日清食品)が初戦敗退を喫したが、番狂わせは錦織だけの話ではなかったようだ。

 今週のドバイ選手権では、前年覇者として臨んだ世界ランク3位のバブリンカ(スイス)が、1回戦で同77位の格下に足元をすくわれた。さらに1月の全豪オープンで復活優勝を果たした10位のフェデラー(スイス)は、初対戦だった116位のドンスコイ(ロシア)に敗れた。

 遠く離れたメキシコでは2位のジョコビッチも波乱の渦にのまれた。2日のメキシコ・オープン準々決勝で、初対戦のキリオス(オーストラリア)に25本のサービスエースを浴びせられ、6―7、5―7でのストレート負けとなった。まさかの2回戦負けを喫した全豪以来、主催者推薦を受けての緊急出場。2回戦でデルポトロ(アルゼンチン)、続けてキリオスという厳しい組み合わせだったのは確かだが、昨季前半戦まで見せていた盤石の強さはすっかり影を潜めてしまったようだ。

 ドバイ選手権に出場している世界1位のA・マリー(英国)も準々決勝は7本のマッチポイントをしのいだ薄氷の勝ち上がりで、まだ安定感は感じられない。4位のラオニッチ(カナダ)は先週の決勝を右太腿の故障で棄権した。

 厳しいスケジュールの中、トップ選手といえども年間を通じて心技体の全てを保ち続けるのは容易ではない。選手層が分厚くなり、上位と下位の力がそれだけ接近してきたのも確かだろう。だが、それでも首をかしげたくなるほど不思議な連鎖反応が起きている。

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2017年3月3日のニュース