山田章仁「飛び抜けて面白い」イングランドに期待 11日深夜スコットランド戦

[ 2017年3月3日 05:30 ]

山田章仁
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 ラグビー日本代表で活躍するWTB山田章仁(31、パナソニック)が2月26日に行われた欧州6カ国対抗戦「シックス・ネーションズ」第3節イングランド―イタリア戦のテレビ中継でゲスト出演。本紙評論家の大西将太郎氏(38)とプレーを解説。現役選手ならではの視点で中継を盛り上げた。中継後にゲームを振り返った山田が、今後のシックス・ネーションズの展望について語った。

──シックス・ネーションズの試合を解説して、いかがでしたか?

 客観的にラグビーのおもしろさや、現在のラグビーのトレンドを知ることができ、いい勉強になりました。

──画面を通じて、シックス・ネーションズから感じたことは?

 ラグビーの伝統国ばかりなので、ラグビーの本質的な部分が伝わってきますね。たとえば会場の雰囲気とか、選手のプライドとか。そういうところにシックス・ネーションズ独特の雰囲気を感じます。

──このイングランドVSイタリアで、特に参考になった選手はいますか?

 同い年(31歳)のイングランド代表FBマイク・ブラウンの動きは勉強になりましたね。彼に限らずインターナショナルのレベルで活躍する選手はミスをしません。当然いいプレーをするというところが共通点としてあると思います。

──印象に残った場面はありましたか?

 後半27分、イングランドのWTBエリオット・デイリーがインゴールへ転がるボールを押さえる寸前でイタリアのSOカルロ・カンナがキックしタッチに逃れた場面がありました。こうしたタッチやトライラインのせめぎ合いは、僕もWTBとしてこだわっていかないといけないと思っています。

──日本時間11日深夜の第4節で山田選手が注目しているカードはどれですか?

 イングランドが飛び抜けて面白いラグビーをしていると思うので、僕はもうイングランドにしか注目していません(笑い)。イングランドVSスコットランド(11日深夜0・45)は興味津々ですね。

──イングランドと相対するスコットランドの印象はいかがですか?

 去年セブンズ(7人制ラグビー)に挑戦中だった僕は、スコットランド戦(2016年6月18、25日)には出場していませんが、印象としてはセットピースが強く、ペナルティゴールで着実に点を重ねてくる、そんなイメージを持っています。そしてイングランドやスコットランドに限りませんが、ハイボールへの対応やタッチに簡単に出ないことなど、WTBとしてベーシックのスキルがしっかりしている選手が多いので、そこに注目しています。

──他にも注目しているチームやカードはありますか?

 ウェールズVSアイルランドですね。ウェールズもシックス・ネーションズの中ではしっかりしたチームです。昨年(2016年11月19日)の日本代表と対戦したウェールズはメンバーを少し落としていたので、今はその時とは違うチームというイメージで見ています。昔の低迷期と比べると目覚ましく強化が進んだという意味では、日本がお手本にすべき国のひとつでしょう。もちろんアイルランドも強い国ですが、この試合はウェールズを応援します。

 山田が注目するシックス・ネーションズは(WOWOWで全15試合生中継)は今週末に第4節が行われ、連覇を狙うイングランドと強豪スコットランドが激突する。世界屈指の好カードに注目だ。

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