横浜スタジアムなど承認 五輪追加種目、福島先送り

[ 2016年12月8日 08:40 ]

 国際オリンピック委員会(IOC)は7日、スイスのローザンヌで理事会第2日の審議を行い、2020年東京五輪の追加種目会場として大会組織委員会が提案した野球・ソフトボールの横浜スタジアム(横浜市)など4会場を正式承認した。野球・ソフトボールを福島県で開催する計画は世界野球ソフトボール連盟(WBSC)との協議がまとまっていないため、組織委が提案を先送りした。

 準備状況を報告した組織委の森喜朗会長は、福島開催について「結論に至っていない。(組織委から)言及もしなかったし、質問もなかった」と述べた。IOCは1次リーグの一部試合実施を基本的に了承しているが、11月に視察したWBSCは候補となっている3球場の内野の芝生化や施設改修を求めており、選定を含めて引き続きWBSCと協議するという。

 空手は柔道とともに日本武道館(東京都千代田区)が会場になる。サーフィンは千葉県一宮町の釣ケ崎海岸、スケートボードとスポーツクライミングはお台場エリアの青海アーバンスポーツ会場(江東区)で、いずれも仮設会場を設けて実施することが決まった。

 開催予算の総額は2兆円を上限にさらに削減を目指す方針や、年内に公表予定の組織委予算が5千億円程度となる見通しも報告された。

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2016年12月8日のニュース