照強　誕生日の初場所１０日目１・１７「勝ち越して迎えたい」

新十両昇進が決まり、笑顔で伊勢ケ浜親方（右）と握手する大相撲の照強
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　日本相撲協会は３０日、福岡国際センターで大相撲初場所（来年１月８日初日、両国国技館）の番付編成会議を開き、照強（２１＝伊勢ケ浜部屋）、力真（２１＝立浪部屋）、坂元改め大奄美（２３＝追手風部屋）の新十両昇進を決めた。若乃島（３２＝芝田山部屋）、希善龍（３１＝木瀬部屋）が再十両となった。

　九州場所で７戦全勝だった照強は、阪神大震災が起きた９５年１月１７日に震源地に近い兵庫県洲本市の病院で誕生。福岡県太宰府市内で開かれた会見では「来年で（震災から）２２年がたつ。復興へ、神戸や関西は頑張ってきた。僕もそれに負けずに頑張りたい」と意欲を語った。

　多いときには一日で１００番も取った豊富な稽古量でハンデを乗り越えてきた。１メートル６９、１１２キロは身長、体重ともに関取最小兵。１０年春場所で初土俵を踏み、順調に２年で幕下に昇進。しかしそこからは幕下力士のパワーに苦しんだ。１年半前から筋力トレーニングに力を入れ、前まわしを取れば大きな力士と互角に渡り合えるようになった。しこ名には「周りを明るく照らすように強くなれ」との意味が込められている。初場所１０日目になる１月１７日を「勝ち越して迎えたい」と力を込めた。