明大 5戦全勝 “ロスタイム11分”劇的逆転で慶大下す

[ 2016年11月7日 05:30 ]

関東大学ラグビー ( 2016年11月6日    秩父宮 )

大学ラグビー<明大・慶大>後半ロスタイム

 対抗戦Aの4試合が行われ、昨年度6勝1敗で帝京大と優勝を分け合った明大は31―29で慶大を下し、5戦全勝とした。風下の前半は0―22と劣勢だった明大だが後半に追い上げると、ロスタイム11分の認定トライとコンバージョンで劇的な逆転勝利を飾った。また、帝京大は早大を75―3で圧倒し、同じく5戦全勝。昨年度6勝1敗で優勝を分け合った両校は、今月20日に東京・秩父宮ラグビー場で直接対決を迎える。

 ロスタイム目安の3分はとうに経過していた。プレーが切れれば終了という状況で、明大が大胆かつ丁寧に自陣から相手陣へ攻め上がった。ペナルティーを得てゴール目前に迫ると、最後は相手が故意のオフサイドを犯し、認定トライで同点。正面からの決勝コンバージョンが決まった時、時計は51分を指していた。

 丹羽雅彦監督は「自分のチームの選手に感動しちゃいけないが」と断りを入れるほど興奮。その度合いを「雪の早明戦以来じゃないですか」と自身が明大1年だった当時の伝説の一戦と並び称してみせた。残り20分を切っても22点差。攻めあぐねていた15点差の同35分には、あえてPGで3点を返した。結果的に12点差に詰めたことで、同39分のWTB山村(1年)の80メートル独走トライと大逆転劇につなげた。主力のCTB梶村(3年)も「チームで落ち着いた判断ができた」と表情を緩めた。

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2016年11月7日のニュース