堀琴音 日本勢最高3位で1億円突破!世界ランカーと渡り合い自信

[ 2016年11月7日 05:30 ]

女子ゴルフTOTOジャパンクラシック最終日 ( 2016年11月6日    茨城県小美玉市 太平洋クラブ美野里コース=6646ヤード、パー72 )

<TOTOジャパンクラシック最終日>13番、ティーショットを放つ堀琴音

 首位と5打差の12位から出た堀琴音(20=東芝)が6バーディー、2ボギーの68とスコアを伸ばし、通算10アンダーの206で日本勢最高の3位に入った。賞金743万729円(1ドル103円の暫定レートで計算)を加算し、生涯獲得賞金1億円の大台を突破した。賞金女王を目指す笠りつ子(29=京セラ)は通算7アンダーの14位だった。

 細身の20歳が大健闘の3位フィニッシュだ。堀は最終日にスコアを4つ伸ばし、日本勢最上位で3日間を終えた。念願のツアー初優勝こそかなわなかったが、「今日は3日間の中で一番良かった。チャンスでしっかりバーディーが取れた」と充実感をにじませた。

 スタート直後は「パッティングのタッチが合っていなかった」と1番でボギーが先行したが、ナイスパーからリズムをつかんだ。3番パー3はティーショットを右のバンカーに入れ、アプローチも2・5メートルオーバー。このピンチでパーパットを冷静にねじ込んだ。すると波に乗り、7番で6メートルを、8番は3メートル、9番は1・5メートルを沈め3連続バーディーをマークした。

 3位という結果に対して「トップ10に入れたことは良かった」とうなずいたが、満足はしていない。「今日のラウンドは70点。最初からもう少しアグレッシブにいきたかったが、エンジンがかかるのが遅かった」。第2ラウンドは優勝したフォン・シャンシャンと同組で回り、「アイアンショットがグリーンでしっかり止まるし、1Wも振るときと振らないときを使い分けている。1ラウンドでのペース配分など勉強になることばかりだった」と世界ランカーのプレーに圧倒された。大会前は将来的な米ツアー参戦について消極的な姿勢だったが、「もっとレベルアップできたら、いつか行ってみたいという目標になった」と心境に変化も芽生えた。

 3位に入り、賞金約740万円を上積みしたことで生涯獲得賞金が1億円の大台を突破。20歳248日での突破は史上4番目の年少記録で「え~!知らなかった!めっちゃうれしい」と大喜びだった。「1億円って想像がつかないけど、どの試合でも諦めずにコツコツ積み重ねた結果が報われた。記念に何か買おうかな」と白い歯をこぼしていた。

 米ツアーのトッププレーヤーと渡り合い、節目にも到達した。「自信にもなったので、残りの3試合で優勝したい」。ビッグトーナメントでつかんだ確かな自信は生きるはずだ。

続きを表示

この記事のフォト

2016年11月7日のニュース