瀬古氏「貧乏くじ」もマラソン復活へリーダー就任「東京へノウハウ伝える」

[ 2016年11月3日 13:07 ]

瀬古利彦氏

 日本陸上競技連盟が2020年東京五輪へ向けて新設した「長距離・マラソン強化戦略プロジェクト」のリーダーに就任した、男子マラソンの元名選手でDeNA総監督の瀬古利彦氏(60)が3日、埼玉県内で行われた東日本実業団対抗駅伝後に報道陣に対応。「経験を生かして少しでも良くしていければ」と意気込みを語った。

 リオデジャネイロ五輪で入賞0に終わった日本の長距離を立て直すため、同プロジェクトのリーダーに就任した瀬古氏。9月に打診があったことを明かし、「僕だって貧乏くじ引きたくないよ」と本音を口にしながらも、「でも東京五輪があるから、ノウハウを伝えていかなきゃいけないから引き受けた」と説明した。

 現在の日本長距離の課題として「けがを心配している」と練習量の少なさを挙げた瀬古氏。「今の練習だったら100年経ってもオリンピックでメダルは無理。有森さんやQちゃんの時代の練習に戻さないといけない」と話し、「2時間20何分で“リオ決定だべ”って、そりゃQちゃんぐらいで走れば決定だけど」と今年1月の大阪国際女子マラソンで優勝しながら五輪代表決定まで紆余(うよ)曲折を経た福士加代子(34=ワコール)にダメ出しも。プロジェクト・リーダーの初仕事として、7年世界選手権(ロンドン)女子マラソン日本代表選考会を兼ねたさいたま国際マラソン(13日)を視察する。

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2016年11月3日のニュース