笠りつ子 POに1打届かず3位…年間賞金1億円突破も「通過点」

[ 2016年9月26日 05:30 ]

14番、バーディーパットを沈めガッツポーズする笠

女子ゴルフツアー ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン最終日

(9月25日 宮城県利府町 利府ゴルフ倶楽部=6551ヤード、パー72)
 4打差の4位から出た笠りつ子(28=京セラ)が5バーディー、1ボギーの68で回り通算11アンダーで3位とし、年間獲得賞金が初めて1億円を突破した。

 首位に並んで迎えた最終18番、笠は3メートルのチャンスを迎えた。下りのフックライン。読み切れないまま打ったパットはカップ手前で左に切れた。「全然読めなかった。打った感じは弱いかなと思った」。1つ後ろの最終組だった李知姫と申ジエが18番でバーディーを奪ったため1打及ばずプレーオフに進めなかった。

 4打差を追いかけた。「気合を入れすぎず自分のゴルフを淡々とやった」。1番で2メートルを沈めて、3番でもバーディー。パー5の8番は2オン2パット。14番は8メートルのパットをねじ込みガッツポーズをつくった。今季2勝はいずれも最終日に逆転したもの。今大会も猛烈な追い上げで盛り上げた。最終日に強い理由を「最後まで諦めない気持ちは誰よりも持っている」と力説した。

 単独3位で終え、今季の獲得賞金が1億円を突破した。初の大台到達を目標に掲げ、3年前から1億円の札束の画像を携帯電話の待ち受け画面にしてきた。それだけに喜びは格別。だが「うれしいけど通過点だと思っている。次の目標を立てているので。次の目標は…まだ言わない」とすぐに切り替えた。待ち受け画面も変える意向だ。

 次戦は29日開幕の日本女子オープン(優勝賞金2800万円)。賞金トップのイ・ボミとはまだ約3741万円の差がある。だが、まだ手にしていないメジャータイトルを手にした時、その差はグッと縮まる。

 ▼5位・香妻琴乃 パーオンも7回しかなく、チャンスをつくることができなかった。全体的にショットの安定感がまだまだ。(2位スタートもスコアを伸ばせず)

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2016年9月26日のニュース