イーグルス開幕3連勝 新人QBウェンツが23回パス成功

[ 2016年9月26日 13:08 ]

開幕3連勝に貢献したイーグルスのQBウェンツ(AP)

 NFLは25日に各地で第3週の14試合を行い、イーグルスは地元フィラデルフィアで優勝候補の一角、スティーラーズを34―3(前半13―3)で下して開幕3連勝。ドラフト全体2番目に指名したノースダコタ州立大出身の新人QBカーソン・ウェンツ(23歳)が31回のパス試投で23回を成功させ、301ヤード、2TDを獲得してまたしても勝利に貢献した。

 キャンプでは第3QBとしてスタートしたウェンツは開幕から3試合を消化して102回のパス(成功66回)を投げたが依然としてインターセプトは0。この日は1メートル68のRBダレン・スプロール(33歳)が6回のレシーブで73ヤードのTDを含む128ヤードを稼ぎ、身長で28センチ高いルーキーの司令塔をサポートした。

 イーグルスは本来ドラフトの上位指名権を持っていなかったが、ウェンツを嫌ったブラウンズからトレードでその指名権を獲得。トップ指名はラムズのジャレッド・ゴフ(21歳=カリフォルニア大出身)だったがまだ出番はなく、2番目指名だったウェンツの活躍が際立っている。

 スティーラーズは2勝1敗。リーグを代表するWB、アントニオ・ブラウン(28歳)は12回のレシーブで140ヤードをマークしたものの、ベテランのQBベン・ロスリスバーガー(34歳)はTDをひとつも奪えなかった。スティーラーズは2004年以降、新人QBが先発した試合では19勝2敗。しかしウェンツはデータが通用しない“例外的ケース”となった。

 昨季のスーパーボウルを制したブロンコスは敵地シンシナティでベンガルズに29―17(前半16―14)で勝って開幕3連勝。引退したペイトン・マニング(40歳)の後を受けて先発に昇格した2季目のトレバー・シミアン(24歳)が35回のパス試投で23回を通して4TDをマーク。QBレーティング(効果率)で132・1という高い数値を残して勝利に貢献した。

 ノースウエスタン大出身のシミアンは15年ドラフトで最終7巡目(全体250番目)に指名された選手。しかし昨季途中で先発を務めたブロック・オズワイラー(25歳)がテキサンズに移籍したために“飛び級”で昇格を果たしていた。

 ベンガルズは1勝2敗。開幕3試合で1勝しかできなかったのは5年ぶりとなった。

 エースRBエイドリアン・ピーターソン(31歳)を膝の故障で失ったバイキングスも敵地シャーロットでパンサーズを22―10(前半8―10)で退けて3戦全勝。ウェンツに押し出される形でイーグルスから開幕直前にトレードされたQBサム・ブラッドフォード(28歳)が28回中18回のパスを成功(171ヤード、1TD)させてチームをけん引した。守備陣も大活躍。昨季のシーズンMVPとなったパンサーズのQBキャム・ニュートン(27歳)を8回サックし、パスも3回インターセプトして流れを変えた。

 スーパーボウルに出場したパンサーズのホーム連勝は「14」でストップして1勝2敗。昨季は開幕から14連勝を飾ったが、今季は苦しい序盤戦となった。

 37年ぶりに本拠地をセントルイスからロサンゼルスに戻し、フランチャイズ名を22年ぶりに「ロサンゼルス」としたラムズは敵地タンパでバッカニアーズに37―32(前半17―20)で競り勝って2勝1敗。QBケース・キーナム(28歳)が第1Qの3分2秒、WRブライアン・クイック(27歳)に44ヤードのTDパスを通し、3戦目で初めて敵陣のエンドゾーンに侵入した。

 バッカニアーズは1勝2敗。フロリダ州立大時代にハイズマン賞を受賞していているQBジェイミス・ウィンストン(22歳)は405ヤード、3TDをパスでマークしたが、後半に試合をひっくり返された。

 <その他の結果>

パッカーズ(2勝1敗)34―27ライオンズ(1勝2敗)、レイダース(2勝1敗)17―10タイタンズ(1勝2敗)、レイブンズ(3勝)19―17ジャガーズ(3敗)、ビルズ(1勝2敗)33―18カージナルス(1勝2敗)、レッドスキンズ(1勝2敗)29―27ジャイアンツ(2勝1敗)、ドルフィンズ(1勝2敗)30―24(延長)ブラウンズ(3敗)、シーホークス(2勝1敗)37ー18 49ers(1勝2敗)、チーフス(2勝1敗)24―3ジェッツ(1勝2敗)、コルツ(1勝2敗)26―22チャージャーズ(1勝2敗)、カウボーイズ(2勝1敗)31―17ベアーズ(3敗)

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