全柔連新体制に 増地女子監督&金野強化委員長

[ 2016年9月15日 05:30 ]

ポーズをとる柔道の(左から)男子代表の井上康生監督、金野潤強化委員長、女子代表の増地克之監督

 全日本柔道連盟(全柔連)は14日、都内で理事会を開き、スポニチ本紙既報通り新しい強化委員長に日大監督の金野潤氏(49)、女子監督に筑波大総監督の増地克之氏(45)ら、20年東京五輪に向けた強化委員会主要ポストの人事を承認した。来月1日に就任する新陣容6人のうち、強化副委員長に就任する中村兼三氏(42)、井上康生男子監督(38)を除く4人が五輪出場未経験。“名より実”を取った格好となった。

 これまで柔道界は全日本コーチなどから次の強化委員会主要ポストを選出。だが、今回は退任する山下泰裕強化委員長が、全日本での指導は未経験ながら日大監督としてリオ五輪銀メダリストの原沢らを育てた手腕を買って金野氏を一本釣り。その後、金野氏を中心に選考委員会を編成し、強化スタッフを決めていく手続きを踏んだという。

 理事会では女性監督待望論などもあり、やや紛糾したが、最終的には選考委の原案通りに決定。全柔連の近石康宏専務理事は「(過去のルール上)要件を完全に満たしてはいないという見方もあるが、それを上回る指導者としての実績や人望、能力の高さを基準に選んだ」と説明した。リオ五輪では12個のメダルを獲得。日本柔道の今後4年のかじ取りがどうなるか世界からも注目を集める。

続きを表示

2016年9月15日のニュース