17年ぶり同日2金星 隠岐の海&栃煌山が圧倒

[ 2016年7月13日 05:30 ]

鶴竜を送り倒しで破り、金星を飾る栃煌山(左)

大相撲名古屋場所 3日目

(7月12日 愛知県体育館)
 平幕の栃煌山と隠岐の海がそろって金星を挙げた。同日の2金星は、99年秋場所11日目に湊富士が武蔵丸、琴ノ若が若乃花を破って以来、実に17年ぶりとなった。

 栃煌山は2度目の立ち合いで鋭い踏み込みを見せ、もろ差しからの鋭い出足で鶴竜を仕留めた。一昨年九州場所以来3個目の金星。三役在位23場所とあって、報道陣に金星について尋ねられると「あ、そうか」と初めて気づいた。最初の立ち合いが不成立となったことで「2回目で力が抜けた」と会心の相撲につながった。

 隠岐の海はいなしで日馬富士の体勢を崩し、引いた相手に右腕を伸ばして押し出した。「左から左から攻めていこうと思った。本当にたまたま。横綱が崩れた」。2個目の金星が今場所初勝利となり、笑みがこぼれた。平幕・妙義龍は大関・琴奨菊を破り、小結・高安は大関・豪栄道を撃破。三役以下の実力者が波乱を演出した1日だった。

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