ジャンプの沢谷夏花 異例ボクシングジム所属で平昌五輪目指す

[ 2016年6月22日 06:32 ]

今季から所属先を「畠山ジム」とし、飛躍を誓う沢谷

 ノルディックスキー・ジャンプ女子の沢谷夏花(27)が今季からボクシングジムの「北海道畠山GYM」所属で活動することが21日、分かった。昨季まで沢谷は母校・札幌大の職員として活動を続けてきたが、今年3月末で終了。無所属となったことで模索してきたところ、昨年からボクシングトレーニングを通じて親交のある畠山ジムの元日本ライトフライ級王者・畠山昌人会長(35)が支援を快諾。ジャンプ界では異例のボクシングジム所属で18年平昌五輪を目指すことになった。

 当初は減量目的でボクシングを始めたが、ここにきて支援を受けることが決まった沢谷は「所属先が決まってうれしい。ジャンプに集中できる。今は希望に満ちあふれている」と目を輝かせる。畠山ジムには週4回ほど通い、ボクシングとスキー・ジャンプは共通点が多いという。遠くにパンチを出すため、地面を長く踏む力はジャンプの踏み切りに通じるなど、ボクシングトレーニングで世界を目指している。

 畠山ジムは今後、遠征費などを支援していく。畠山会長は「練習の姿勢を見てプロ意識が高かった。所属先がなくなると聞き、真剣に頑張る選手を応援したいと思った」と思いを口にした。

 沢谷の最大目標は平昌五輪。今季はすでに200本以上のジャンプ練習を積み、「必ず五輪に出場し、メダルを獲得したい」と言い切った。7月10日、国内初戦の全日本サマージャンプ朝日大会(士別)から「北海道畠山GYM」所属のスタートを切る。 (武田 政樹)

 ◆沢谷 夏花(さわや・なつか)1989年(平元)6月17日、余市町生まれの27歳。9歳からジャンプを始める。余市西中から余市を経て札幌大卒。09年2月ユニバーシアード大会(中国)で銀メダル。家族は両親、兄。1メートル61、52キロ。

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