桑井の“家庭の味” 共働き家庭支えた早朝営業の弁当店

[ 2016年6月22日 09:31 ]

7人制ラグビー女子日本代表候補の桑井亜乃が幼少期から食べていたという「とよふじ弁当」を経営する川村豊治さん(右端)と藤江さん(右から3人目)夫妻

「カウントダウンリオ」7人制ラグビー女子代表候補・桑井亜乃

 共働きだった桑井家で、小学校の教諭だった法子さんが「あそこがなかったら、生活できなかった」と感謝するのが、近所にある「とよふじ弁当」だ。川村豊治さん(73)が、妻の藤江さん(74)とともに82年7月に開店。「家庭料理の延長」(豊治さん)というメニューの数々は、素朴で飽きのない味が町の人々に愛されている。

 桑井も幼少期から同店の弁当を食べて育ったが、特に頼りにしていたのが高校時代だ。朝練に合わせ、当時帯広市内の小学校に勤めていた法子さんの車で午前6時台に家を出発。店に立ち寄って弁当2つを購入し、1つは車中での朝食用、1つは弁当箱に移し替えて昼食用にしていたという。

 都会なら昼前の開店が当たり前の弁当屋だが、土木関係者の多い土地柄とあり、早朝営業のニーズが高かったことが桑井家を助けた。桑井が親しみを込めて「おじちゃん、おばちゃん」と呼ぶ夫妻も、リオから朗報が届くのを待ちわびている。

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2016年6月22日のニュース